尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐるビデオ流出事件は、神戸海上保安部の職員が当事者だと名乗り出たことで内部流出の疑いが濃厚になった。 今回ビデオが動画投稿サイトの「YouTube」を通じて一気に広まったことは、政府の情報統制に対する疑義を突きつけた。同時に国民にとってネットメディアが新聞やテレビ、雑誌といった既存メディアに匹敵する重要な情報源になったこと事実も指摘している。各種のネットメディアが実施した緊急のアンケート調査では、圧倒的多数の回答者がビデオ映像の公開を支持した。 つい最近まで、例えばネット掲示板の投稿者は自分の書き込みを「便所の落書き」と卑下していた。今や国家機密がネットメディアに匿名で投稿され、それが一瞬の間に日本中、世界中のネットユーザーが入手できる時代になった。 変化は徐々に起きていた。今月初めに民主党の小沢一郎元幹事長が動画サイト「ニコニコ動画」の番組に出演し、「新聞やテ