「長い幼なじみが突然、恋に落ちることがある。だが、きっかけは必要だ」 中東・アフリカ4カ国歴訪中の安倍晋三首相は25日午前(日本時間同日午後)、バーレーンで開かれた経済界の懇談会で、1934年の原油輸出入が始まった今後の両国のビジネス関係の発展をこう例えた。
バッタ博士、前野ウルド浩太郎。出身は東北・秋田県。愛する故郷をバッタの大群が襲い、農作物は全滅、経済は壊滅。東京に見捨てられた東北を救うべく立ち上がったのは、一人の昆虫学者だった……という小説が復刻される。ほぼ主人公と同一人物と言ってよいバッタ博士による魂のブックレビュー。 災いに襲われる東北、それを見捨てる政府 軍事レーダーが捉えた超巨大物体は、日本海を渡って日本本土に接近していた。スクランブルで出撃した戦闘機が目にした異常物体の正体は幅10km長さ20kmにも及ぶバッタの大群。バッタは青森県に着陸するやいなや稲や野菜をはじめとする緑という緑を食い荒らし、高い機動力で次々と緑に襲いかかり、大地は焼け跡と化した。生きる術を失った人々はパニックに陥る。東北を包む破滅の翅音と深刻な飢餓は人々を野獣へと変え、阿鼻叫喚の地獄が生まれる。未曾有の大惨事に立ち向かったのは東北を愛する政治家と昆虫学者。
バッタ博士、前野ウルド浩太郎。サハラ砂漠の国・モーリタニアで働く33歳。カネはない。安定した将来の約束はない。だが、研究への情熱がある。バッタへの愛がある。ピンチはアイデアで乗り越える。厳しい環境下で働くすべての戦士たちに捧げる「サバイバルのためのひと工夫」、連載開始。 取り返しのつかない生活を送っています 私は雪国・秋田育ちにも関わらず、灼熱のサハラ砂漠でバッタを執拗に追いかけ回すことを生業にしている男です。一般に博士号を取得した研究者は、就職が決まるまでポスドク(ポスト・ドクター)と呼ばれる1、2年程度の任期付の職を転々としながら食いつなぎます。私もポスドクです。政府が2年間の任期で若手研究者を外国に派遣する制度を利用し、このアフリカ滞在中の成果を引っさげて、安定した給料が得られる常勤の昆虫学者になる可能性に賭けました。モーリタニアの国土は日本の3倍で日本人の民間人が私一人だけという孤
第5回アフリカ開発会議に参加するため、羽田空港に到着したガンビアの政府専用機(イリューシン62M)。細長く、後方4発エンジンで、旧ソビエトの長距離ジェット機として活躍してきた往年の名機がド派手な外装で登場。タラップ横での取材風景も懐かしい感じ =5月31日午後、羽田空港(大山文兄撮影) 6月1日から横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V)に出席する参加国首脳らを乗せた政府専用機やチャーター機計16機が、30、31日の両日にわたり羽田空港に着陸した。 31日は朝から夜中にかけて12機が到着。途中、30分間隔で到着するなどの過密スケジュールだった。 普段見ることの出来ない航空会社や塗装、国内では既に引退した往年の名機を見ようと、多くの航空ファンが空港に集まった。 コートジボワールの政府専用機はボーイング727-200型。この機の初期型となるボーイング727-100型は、
取材に応じたジンバブエのムガベ大統領=2日、石原孝撮影 【神田大介、石原孝】TICAD5出席のため24年ぶりに日本を訪れたジンバブエのロバート・ムガベ大統領(89)が2日、朝日新聞記者と会見し、「次の大統領選も出る。引退するとしたら100年後かな」と健在ぶりをアピールした。 特集・アフリカはいま ムガベ氏はジンバブエが英国から独立した1980年以来、首相と大統領の座に座り続け、国際社会から「独裁者」と批判されている。 ムガベ氏は「我々は孤立していない。欧米だけが世界ではなく、中国にもインドにも行ける」と強調。「米国と欧州は尊大だが、日本は小さい国に対しても平等で友好的だ」とし、「孤立」脱却への日本の役割に期待をにじませた。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこち
――スーダンのビジネスマナーについて知るためにいろいろと調べましたが、日本のサイトでは詳しく書かれたものを見つけられませんでした。このインタビューで、スーダンのビジネスについて初めて知る人も多いと思いますよ。 エルガザーリ公使:それは責任重大ですね。 ――2011年にJTがスーダンのたばこ会社を買収というニュースがありましたが、JETROによると現在、スーダンに駐在している日本の企業はありません。一昨年の南スーダンの独立でも、中国はすぐに進出して南スーダンの石油に投資をしたと聞きますが、どうして日本は進出しないのでしょうか? エルガザーリ公使:それは日本の企業の皆さんに聞きたいですね(笑)。スーダンには中国、インド、マレーシア、インドネシアなどアジア各国が進出してきています。 スーダンとしては日本にも来てほしいのですが、日本の企業がスーダンに来ないのです。 FDI(Foreign dire
アフリカ北部・リビアの元最高指導者、カダフィ大佐が同国のシルトで殺害されたのは、2011年10月20日だった。当時は、独裁者カダフィを抹殺すればリビアに春が訪れ、北アフリカ一帯は安定に向かうだろう、と言われていた。 ところが、あれから1年3カ月が過ぎた今、現実は真逆なことが進行している。 例えば、暫定政権のリビア国民評議会(NTC:National Transitional Council)。反カダフィ勢力によって組織されたNTCには国際テロ組織アルカイダのメンバーが食い込んでいる。NTCが、その後シャリア(イスラム法)による統治を宣言したことで、周辺諸国は震え上がった。 イスラム過激派が勢力を拡大するマリ共和国 カダフィの死はアラブに春を招くどころか、北アフリカ、西アフリカを中心に深刻な影響をもたらしている。 トゥアレグ族が占拠するマリ北部のアザワド地域は、もともとアフリカやそれ以外のア
アルジェリア東部で起きたアルカイダ系イスラム武装組織によるガス関連施設に対する襲撃および人質事件は、アルジェリア軍による突入作戦が実施され、20日現在で人質23人、犯行グループのメンバー30人が死亡したと伝えられた。いまだに現地の情報は錯綜しており、事件に巻き込まれ、行方の分からなくなった日本人の安否確認ができずにいる。 今回のテロ事件は、直接事件に巻き込まれたプラント大手・日揮だけでなく、治安の不安定なアフリカや中東諸国に進出している多くの日本企業にも大きな衝撃を与えている。 この事件の背景、そして今も危険と隣り合わせで事業を展開する日本企業の安全対策について英国の危機管理セキュリティ会社G4S社(旧ArmorGroup)の日本法人G4SJapanの元取締役で、国際政治アナリストの菅原出氏に話を聞いた。 (聞き手は瀬川明秀=日経ビジネス) 今回のアルジェリアのテロ事件は、「イスラム武装組
未知を愛するノンフィクション作家・高野秀行が見つけた新たな未知は、「リアル北斗の拳」と呼ばれるソマリアのなかにある謎の独立国家「ソマリランド」だった。 そこは崩壊国家の一角で独自に内戦を終結し、複数政党制による民主化へ移行した平和な国だという。本当なのだろうか? 情報はほとんどなく、確かめるには自分の目で見てみるしかない。高野秀行の渾身の辺境旅が始まった。 ほんとうの「カート宴会」に初めて参加したのはベルベラだった。私たちは一連の小旅行を終え、今度はソマリランド国内でも「辺境」として知られる「東」への旅に出ていた。 ソマリランドには舗装道路がいくつもない。東へ行く街道はたった一つだ。だから行きたくないのに毎回、ベルベラを通らねばならない。 しかも東行きのときは、ハルゲイサを出て一時間もしないうちに車のショックアブソーバーが壊れた。修理および部品交換のため、酷暑のベルベラで午後を過ごすは
こんにちは。自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。モザンビークからジンバブエに入ります。 経済崩壊のニュースが流れたジンバブエを旅することはずっと前から楽しみでした。そのジンバブエで「アフリカの旅」は終ったかもしれません。経済崩壊したとはいえ、今までのアフリカ諸国とは格が違いました。今でさえ驚くのですから、さぞかし昔は凄い国だったのでしょう。現在、ジンバブエドルは消滅して米ドルと南アフリカランドが流通しています。経済は復興しつつありますが、ムガベ大統領による独裁というジレンマは抱えたままです。そんなジンバブエの2012年の現状をまとめてみました。 ジンバブエの首都Harare(ハラレ)はこちら。 大きな地図で見る ジンバブエでは東部のMutare(ムタレ)と首都Harare(ハラレ)に滞在しました。 モザンビークとの国境に近いMutareは周辺の鉱山地帯の中心都市で、東西に伸びるメ
こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。 居心地のよかったケニアからウガンダに入った初日の夜、いきなり4時間停電しました。注文のできない料理店、歩くことさえできない交通渋滞、値段の分からない商店……といつものアフリカに戻りました。こうして目に映ったケニアとウガンダの違いに、アフリカの貧しさの理由を考えてみました。貧困は自然とそこにあるわけではありません。なんか上手くいかないウガンダにモヤモヤしながらもルワンダの首都Kigali(キガリ)まで走ります。 ウガンダの首都Kampala(カンパラ)はこちら。 大きな地図で見る ウガンダの通貨はウガンダシリング。最高額5万シリング札の裏にはゴリラが描かれています。ウガンダには野生のゴリラが生息しており、海外からの観光客を対象としたゴリラツアーは貴重な外貨の獲得手段です。 ウガンダの最初の町はTororo(トロロ)。 ライフルを持っ
南アフリカの超巨大ネズミが幼児や老人を食い殺す(画像あり) 1 :名無しさん@涙目です。(チベット自治区):2011/06/05(日) 23:21:56.79 ID:gZyfmtyr0 ?2BP 幼児や老人を食い殺す巨大ネズミ(画像あり) 南アフリカで2人の幼児が巨大ネズミによって殺された。 この巨大ネズミはしっぽを含めると体長90cm、前歯の長さは2cm以上になる。今週ケープタウン郊外のスラムで、寝ていた3歳のLunathi Dwadwaちゃんがネズミに殺された。同日、ヨハネスブルグ近くのソウェト地区でも別の幼児が巨大ネズミに襲われ死亡している。 Lunathiちゃんは5月25日、トタン屋根と軽量ブロック製の自宅の簡易ベッドで眠っていて 死亡した。母親のBukiswaさん(27)が発見したときはLunathiちゃんの目は食いつくされ ていたという。「娘はまぶたから頬にかけて食われていて、
5月26日と27日の2日間、フランス・ドービルで開催された主要国首脳会議(G8)の話題として、日本ではしかたがないとも言えるが、福島第一原発の対応が注目された。が、その他の話題もあった。欧州経済危機や、最近はすっかり忘れ去れたかのような地球温暖化、またインターネットのあり方なども議論された。そうしたなかで最後の締めともなった大きな話題が「アラブの春」、つまりアラブ諸国の民主化だった。いや、「中東に民主化が望まれる」とかいうたるい話ではない、ようするに、エジプトとチュニジアへの資金援助の話だった。なぜ資金援助が必要になったのか。この件について適切な解説報道を日本では見かけなかったように思えた。なぜ資金援助? 残念ながら、簡単に言うと、アラブの春は失敗したからである。 簡単に事実確認から。WSJ「G8、「アラブの春」支援に200億ドル―総額400億ドルの援助」(参照)より。 ノルマンジー地方の
人身売買「出産工場」を摘発=妊娠した少女32人保護−ナイジェリア 人身売買「出産工場」を摘発=妊娠した少女32人保護−ナイジェリア 【ラゴスAFP=時事】ナイジェリア南部アバで、人身売買用の子供を産ませるため10代の少女らが閉じ込められていた施設が摘発された。同国警察が1日、発表した。 警察は「15〜17歳の少女らが出産させられようとしているとの情報が寄せられ、3日前に摘発に踏み切った」と発表。少女32人を保護したという。 少女らの証言によると、赤ん坊は1人3万ナイラ(約1万5000円)程度で買い取られていた。当局によれば、その後、30万〜100万ナイラ(約15万〜50万円)で売られる。(2011/06/02-05:59)
ジョセフ・E・スティグリッツ (Joseph E. Stiglitz) 2001年ノーベル経済学賞受賞。1943年米国インディアナ州生まれ。イェール大学教授、スタンフォード大学教授、クリントン元大統領の経済諮問委員会委員長、世界銀行上級副総裁兼チーフエコノミスト等を歴任。現在はコロンビア大学教授。 すべての国民に大学までの教育を無料で提供するとともに、学童には交通手段を提供し、さらにすべての国民に心臓手術を含む医療を無料で提供している小国の話を耳にしたら、皆さんは、その国はケタはずれにカネ持ちか財政危機に突き進んでいるかのどちらかだろうと思われるかもしれない。 なにしろ、ヨーロッパの豊かな国々が大学教育の費用を賄えないことに気づいて、若者とその家族に費用負担を求めるようになっているのである。アメリカはというと、この国はすべての国民に無料で大学教育を提供しようとしたことなど一度もないし、自国
【アフリカの真珠・ウガンダリポート】収量3倍、食糧難も経済も救う「ネリカ米」 日本人の奮闘 (1/2ページ) 人口増加が著しく、慢性的な食糧不足にあえぐアフリカで、乾燥に強い陸稲の新品種「ネリカ」の栽培に期待が集まっている。国際協力機構(JICA)の専門家、坪井達史さん(60)は「ミスター・ネリカ」の異名をもち、ウガンダを拠点に仲間とともに普及活動に取り組んでいる。「アフリカの人みんなが米を食べられるようになれば」。食糧難の解決に向け、奮闘を続けている。(ウガンダ=カンパラ、中島高幸) ウガンダの首都、カンパラの北約30キロにあるワキソ県ナムロンゲの国立作物試験場。約1千ヘクタールの広大な敷地で、農民向けのネリカの栽培研修が行われている。 「ネリカ栽培は簡単で、稲作入門に最適。在来種の3倍も収量があり、水田整備など投資もいらない」。坪井さんらは出張研修も含め、これまで8千人以上に技術を伝え
タンザニア・ムワンザ(Mwanza)の、アルビノの子どもたちを保護している小学校で、休み時間に遊ぶアルビノの児童たち(2009年1月25日撮影)。(c)AFP/Tony KARUMBA 【5月7日 AFP】アルビノ(先天性白皮症の人)の殺害事件が相次いでいるタンザニアとブルンジで、今月に入って新たに3人の被害者が出たとカナダのNGOが6日、明らかにした。殺害の目的はアルビノの体の一部をお守りの材料として高値で売ることで、国際社会からの圧力にもかかわらずいまだに売買が後を絶たない現状が改めて浮き彫りになった。 NGO「セイム・サン(Same Sun)」が地元警察の話として報告したところによると、タンザニアとの国境に近いブルンジのCendajuruで2日、アルビノの28歳の女性と4歳の息子が武装した9人組に殺害され、手足と臓器が切り取られる事件があった。止めに入った男児の祖父にあたるアルビノで
ウガンダ・カンパラ(Kampala)の農業試験場を訪れた福田康夫(Yasuo Fukuda)元首相(中央)と貴代子夫人。日本からの600億ドルの援助で、サブサハラ地帯での栽培に適したイネの研究を行う稲作研究センターが建設された(2009年3月24日撮影、資料写真)。(c)AFP/Peter BUSOMOKE 【4月29日 AFP】岡田克也(Katsuya Okada)外相は28日深夜、約50か国が参加してタンザニアで開かれるアフリカ開発会議(Tokyo International Conference on Africa Development、TICAD)閣僚級会合出席などのため、日本を出発した。 会議は5月2、3両日に同国アルーシャ(Arusha)で開催される。就任後初のアフリカ訪問となる岡田外相は、会議で、対アフリカ政府開発援助(ODA)を2012年までに倍増させるという目標が順調に
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