ネットを騒がせた事件 ことの起こりは2012年。アラゴン州サラゴサの教会で100年以上飾られていたイエス・キリストの肖像画、エリアス・ガルシア・マルティネス作のフレスコ画「エッケ・ホモ(Ecce Homo、この人を見よ)」に残念な修復が施されてしまった事件があった。 当時の英「BBC」の報道によると、湿気のために劣化していたこの絵画を、当時80代だったセシリア・ヒメネスさんが素人作業で修復を行った。その結果「かつては威厳のあった肖像画は、今ではサイズの合わないチュニックを着た毛むくじゃらの猿をクレヨンで描いたよう」とBBCの特派員に称される出来上がりになってしまった。 これ以降「エッケ・ホモ」は、芸術作品の修復失敗の代名詞として定着。