生理の貧困の問題を受け、京都市教育委員会が作成した児童生徒向けのお知らせ。生理用品を保健室で配布していると伝えている 新型コロナウイルスの感染拡大により浮き彫りになった「生理の貧困」。何らかの理由で生理用品の入手が難しいという問題は、子どもたちの学校生活にも影を落としている。 「生理の貧困」が叫ばれるようになって以降、関東などの一部自治体でナプキンを学校のトイレに置く取り組みが始まった。これまでは保健室で渡していたが、生理であることを申告しなければならない児童生徒の羞恥心に配慮したという。一方、京都新聞社が7月下旬に実施した京都府内全自治体への調査では、府内全ての市町村が保健室での対応を続けていた。 「誰もがためらわずに生理用品を手に入れられる態勢が大切」「経済的事情で入手できない子どもたちに優先的に届ける必要がある」。取材を進めると、「生理の貧困」に対する教育現場の捉え方はさまざまで、生