週報 2024/04/28 川はただ流れている 4/20(土) 初期値依存性 さいきん土曜日は寝てばかり。平日で何か消耗しているらしい。やったことと言えば庭いじりと読書くらい。 ベランダの大改造をした。 サンドイッチ 一年前に引っ越してからこんな配置だったのだけど、さいきん鉢を増やしたら洗濯担当大臣の妻氏…
どういうタイプの共同体が歴史の風雪に耐えて生き延びることができるか。 これはなかなか興味深い問いである。 前に、住宅についてのシンポジウムの席で、「コレクティブ・ハウス」を実践している人から質問があった。 その人は20世帯くらいで住まいをシェアしている。子どものいる若い夫婦同士はお互いに育児を支援し合って、とても助かるのだが、高齢者の夫婦などはいずれこちらが介護せねばならず、若い人たちは「他人に介護してもらうためにコレクティブハウスに参加したのではないか・・・」という猜疑のまなざしで老人たちを見つめている、という話をうかがった。 どうすればこの共同体を継続できるのでしょうというお訊ねだったので、「残念ながら、そういう共同体は継続できません」とお答えした。 あらゆる共同体では「オーバーアチーブする人」と「アンダーアチーブする人」がいる。 必ずいる。 全員が標準的なアチーブメントをする集団など
「すべての人間は、成熟しないで構わない。幼児のまま留保なく生を肯定されるべきである。バブー!」 誰も成熟しなくて良い社会。成熟しなくて済む社会。それどころか、“成熟の真似事”すら引き受けなくても良い社会。もしそんな社会を肯定するとしたら、一体誰が、その成熟を引き受けない人達を養い、世話し、支えるのだろうか? 大人という立場・成熟した振る舞いを受け付けなければならない状況というのは沢山ある。例えば鉄道の駅員、学校教師、民生委員etc…社会のインフラを支える多くの職業、特にface to faceのコミュニケーションを必要とし、ときに忍耐や粘り強さを求められる職業においては、いつも受動的な御客様気分・バブバブ気分だけでは職業として成立しない。上に挙げた例に限らず、これは殆どのサービス業にも当てはまろう。 また、父親や母親として次世代を養い育てる人達も、大人としての立場・養育者としての立場を引き
二次会で、非モテのひとと脱オタのひとの対話を見ることができ、そのやり取りでの非モテのひとの対話テクニック上の失策が典型的に興味深かったのでメモ。たまたま会場に「おのれ脱オタめ!」みたいなかんじの非モテのひとが居て、ちょうどその場に脱オタのひとが居るというので話を振られて、細かいニュアンスは忘れたけど、 非モテ「あなたは自分が非モテに対して優越感を持っていると思いますか?」 脱オタ「ええ、それはあると思います、(以下滔々と解説)」 みたいなかんじで初手から悪手打ち投了していて、あーこれはいかんと思った。「おのれ脱オタめ!非モテに優越感を抱きやがって!」みたいなかんじの筋合いで攻めたい場合には、開口一番でのこのド直球は二重の意味で下策だろう。これはちょうどアレだ、「空中ガードしながら飛び込んでも、迎撃されなかったことに驚いてしまい技を出さずに素着地するオタ」(http://d.hatena.n
世のネットユーザーがみんな梅田氏や平野氏なわけじゃない いろいろ書く肴にしようかと思っていた「ウェブ人間論」だけど、2回目を読んだらかなりの部分について、ネチネチ絡む必要もないかなあ、という気分になってきた。年末年始にいろいろブログに書こうと思っていたのに、子守りに追われていたら休みも終わってたし。 梅田氏も平野氏も、立派な成功者であり高い能力を持った人物である そうした中でも、書き留めておきたいことが一点ある。語り手の両氏が、既に多くの実績を残して評価も固めた成功者である梅田望夫氏と、デビュー作で芥川賞を取った平野啓一郎氏という、どちらも社会的評価を得た「立派な人」であり、「能力のある人」である、ということだ。お二人ともネットに住む大多数の有象無象・一般大衆・海千山千・匿名の群集・衆愚の皆さまとは自ずと自意識のありようも違うだろうし、立ち居地も異なるだろう。それはもう、非モテと脱オタの違
ツイッタービジネス活用研究会、略して「ついび研」の公式blogです。 Twitterをビジネスに活用して、売上拡大、集客、ブランディング、リクルーティングなどを研究する会。 毎日二日酔いの手嶋です、こんにちは。 人気blogランキングへ ←クリックお願いします。 大量にリツイート(RT)されるために。 誰でも多くのRTをコントロールできるように、RTされるツイートを体系的に分類してみた。 ここ1ヶ月、注目を集めた、生の面白ツイートを事例に使いつつ、解説します。 今回は初稿ってことで、ちょっと荒めに。 今後、この体系は、ブラシアップしていきます。 まず最初に。 大量のRTをされたツイートを並べて、分類したわけだけど、有名人は外した。 だって、ソフトバンクの孫社長やら、ライブドアの堀江元社長の発言は、内容に関わらず、大げさに言えば一定の事件性があるわけだ。 だから、そこはカウントしない。 あく
児童虐待やネグレクトをはじめ、現代の子育てが大変なことになっているという話はよく聞く。そんななか、「子育てをどのように支援していくべきか」みたいな議論をあっちこっちで見かけるわけだけど、どちらかといえば生んだ後のサポートにフォーカスがあてられているみたいで、生む前の準備というか、生む前の体験の有無みたいなものを気にする人は少ないようにみえる。 確かに、生んだ後の社会的・経済的サポートが重要には違いないし、今、親をやっている人達にとって大切なのはそっちだ。けれども、これから親になっていく人達のことを考えるなら、生む前に子育てスキルを何処でどれだけ身につけるか、という視点も大事なんじゃないかろうか、と常々思う。 子どもに触ったことも無いのに、子育てできるほうがおかしいんじゃね? 多くの人は、「子どもが生まれたら、親は父や母として振舞えて当然。」と思い込んでいるかもしれない。でも実際の人間はそん
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 彼らは、病気や貧困に立ち向かうことなく逃げ出した、卑怯者、臆病者なのだろうか。 きっと、そういう人もいるのだろう。だが、ぼくには、なかなか信じられない。 納得できないのだ。 いったい人間は、そんな個々の原因で自殺できるものだろうか。 人間は動物だ。 そうである以上、生きようとする衝動が何よりも強いはず。どんな状況になっても、まず生きることこそ、最優先課題だ。どんな困難、どれほどの障害が目の前にあったとしても、「だから死のう」などと思うはずがない。生命に比べれば「小さい」としかいいようのないトラブルのために、生命という最大級の価値を捨ててしまうなんて本末転倒だ。 「生きること自体の否定」以外に、どうして生を放棄できるだろう。 もちろん、具体的、
タイトルを見て、何の話だかわかる人はどれくらいいるんだろう。 透け風呂キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! パスタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! のように使う、といえばわかるだろうけど、2ちゃんねるの話。テレビ朝日、「渡辺篤史の建もの探訪」の放送時間、実況板でよくみられるレスである。 主に建築家が設計した個人住宅を紹介するこの番組。透け風呂というのは、こういうの。脱衣室や、あまつさえ居室から浴室の中が丸見えになるような、ガラス張りの浴室のことをいう。一方、パスタについては、必ず挿入される家族の食事シーンでのパスタ率が異常に高いことによるものである。透け風呂にせよ、パスタにせよ、この番組における「あるある」ネタであり、実況民はこうしたあるあるネタを探し出すのが異常にうまい。称賛に値する。 そもそも、風呂というのはプライベートの極致にある空間だ。プライバシーについての価値観、
年を重ねれば肉体的には大人になれるものの、精神的に大人になることはなかなか難しいもの。どうすれば精神的に大人になれるのか。筆者は3つのポイントがあると主張する。 「ちきりんの“社会派”で行こう!」とは? はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん(Twitter:@InsideCHIKIRIN)。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。 ※本記事は、「Chikirinの日記」において、2008年8月23日に掲載されたエントリーを再構成したコラムです。 ちきりんは“子どもな人”が苦手です。 いい大人の年齢に達していても、精神的な態度や成熟度という意味で子どもっぽい人と一緒にいるととても疲れます。では、“大人である”というのは具体的にどういうことなのか。今回は独断と偏見による“大人の定義”を書い
小さなお店のツイッター繁盛論 お客様との絆を生む140文字の力 外食チェーンは、個人経営のレストランや喫茶店が一般的であった時代に、そういう商売とは縁が無さそうな、工場の生産管理や大規模組織の運営ノウハウを、外食という領域に持ちこんで成立した業態ではないかと思う。 それによる低価格で均一のサービスが提供できるようになって、個人経営の店は激減した。雑貨店や八百屋、魚屋等とコンビニの関係も同じだと思う。 村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のあたりには、「システムと見込みの無い戦いを続ける個人」というモチーフが繰り返し出てくるけど、80年代に、そういうシステムや中央集権的な組織の圧倒的な力によって町の様相が一変していく様を見ていると、世の中から「個人の顔」というものが消えていくのは、もうどうしようもない既定事実のような気がしたのを思い出す。 そういう、ここ数十年の流れが今、
うめぇヨーグルトソースでもいかがですか。個人差にもよりますが。もしよろしければ。 お久しぶりです。 最近うんめぇ〜と思ってるヨーグルトソースがあるので、書いていこうと思います。 ヨーグルトとハーブ類をもりもり使うので、そういうのが食べられない方にはうんめぇソースではないです。ごめんなさい…。もしよろしければお茶だけも…旦~ 【用意する…
アール・ヌーヴォーの時代、まるで伝染性の熱病に罹ったように、欧米では有機的形態の装飾デザインが同時発生した。1895年、パリにS・ビングがアール・ヌーヴォーの名の由来となる「メゾン・ドゥ・ラール・ヌーヴォー(Maison de l'Art Nouveau)」という美術店を開設する。そして、メトロのデザインで知られるギマールが有名な「カステル・ベランジェ」を建てたのが1894~98年だ。 1896年、ドイツのアール・ヌーヴォー運動「ユーゲントシュティール」の名の由来となる同名の雑誌が創刊する。ベルギーではオルタ、アメリカではサリヴァンが植物文様を大胆に使った建築をつくり、オーストリアではゼツェッシオンと呼ばれる運動が起こり、建築家ワーグナーやホフマンが活躍する。イギリスではアール・ヌーヴォー運動に先立ちアーツ&クラフツ運動が起こり、やはり有機的形態をデザインに採り入れていた。有機的形態と言え
友だちの家のPCの動作がおかしいというので見にいった。だいぶ古くて起動に十分もかかる状態だったので、さしあたり彼女が必要としているDVDの再生ができるようにクリーンインストールすることにした。 彼女の仕事用の携帯電話が鳴り、彼女は私にことわって出た。はい、いつもお世話になっております。いえいえ、はい、なるほど、担当がそのようなことを申しましたか。 彼女は五分ほど電話で話しつづけた。ほとんどは相槌だった。いろいろな種類の、さまざまな重さの、一定以上の温度を保った相槌だ。彼女はそのあと、仕事にしてはいささか親しげに短く笑って、いいえ、いいんですよ、と言ってから電話を切った。 私はBIOSを確認し、それを覗いた彼女はなんだか怖そうな画面、とつぶやく。怖くないよ、これはWindowsの下に入っているソフトなんだよと私は説明する。 ディスクがかりかりと音をたてて書きこみをはじめる。私は彼女の出してく
『Ane Can』という雑誌の取材を受ける。 『Camcan』のお姉さんヴァージョンである。 このところ女性誌からの取材が多い。 どうしてだろう。 わからない。 インタビュイーの選考は先方のご事情なので、私の与り知らぬことである。 お題は「愛と自立」 う〜む。 「愛をとるか、自立をとるか」でお悩みの20代後半女性にアドバイスを、というご依頼である。 端的には「仕事をとるか、結婚をとるか」ということのようである。 つねづね申し上げているように、これは問題の立て方が間違っている。 仕事も結婚も、どちらも人間が他者と取り結ぶさまざまな interdependent なかかわりの一つであり、どちらも人間が生き延びるためには「あったほうがよい」ものである。 「仕事もない、配偶者もいない」というのがワーストで、「おもしろい仕事もあるし、すてきな配偶者もいる」というのがベストであり、その間に無数のグラデ
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6/21追記: http://anond.hatelabo.jp/201006210004476/21追記2: http://anond.hatelabo.jp/20100621194920俺は英語学習オタクだ。これまでの人生の中で大量の時間を英語学習に費やしてきた。中学校から始めて、日本にいてできる英語学習法は殆ど試したと思う。高校時代には学習参考書や問題集を二百冊以上終わらせた。ネイティブの個人家庭教師がついていて、さらにマンツーマンの英会話スクールにも通った。大学は迷わず英語学科を選んだ。大学在学中にTOEFLのスコアは640を超えた(厳密には覚えていないが、目標が640でそれを超えたのは間違いない)。 大学を卒業後、アメリカの大学院の博士課程に留学した。ここでも俺の英語は「通用した」。授業に問題なくついて行き、ディスカッションにも十分に参加できる。タームペーパーや授業でのプレゼンの
楽天の社内公用語が英語になった という記事を読んで考えたこと。 あえて「みんなが不自由な言葉を使う」ことで、得られるものというものが、案外たくさんあるんじゃないかと思った。 日本語は誰もが得意 楽天は日本の会社で、勤めている人のほとんどは日本人だろうから、日本語を使いこなすのが上手な人は、きっと多い。会社という場所、あるいは会議という場所で必要なのは利害のすり合わせだから、「得意な言葉」でそれをやると、誰もが言葉を飾ろうとする。 たとえば何かのプロジェクトがあって、投資した金額に見合った利益が得られなくても、官僚の人なんかはしばしば、「経済効果」なんて言葉を使う。お金を入れて、資金が回収できなくて、それを一言で表現すれば「失敗」なんだけれど、得意な言葉で失敗を語ると、「このプロジェクトがもたらした無形の経済効果は、きっと将来我々にとって、多大な利益をもたらしてくれるものと期待しています」な
来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…
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