川崎商工会議所(山田長満会頭)が、市内で創業100年以上の企業を取材し、経営ノウハウや受け継がれた理念などをまとめた書籍「かわさき百年企業~創業者の思い、今へ、未来へ~」を発刊した。太平洋戦争やバブル崩壊など、時代の荒波を乗り越えながら、どのように生き残ってきたのか。現代の経営者や起業家らに、そのヒントにしてもらおうというのが狙いだ。 取り上げたのは、揚げせんべいの「大師巻」で知られる堂本製菓(川崎区、1909年創業)や「山根工務店」(川崎区、1902年)のほか、額・表装製造販売の「黒船屋」(多摩区、1894年)など、市内の10社。同商議所企画広報部の元木勇司部長と井上英俊さんらが約2年をかけて関係者を取材し、各企業の歴史や歴代経営者の思い、戦争などの苦難をどのように乗り越えたのか-などを紹介している。 このうち、川崎大師詣での土産物として人気のある「久寿(くず)餅」などを製造・販売す