助けを求めるたった4文字のメールが最後のメッセージとなった。彼女は押し入れで、幼子を抱きかかえるようにして亡くなった。軽度の知的障害があり、大雨から逃げられなかった。なぜ、救助の手は差し伸べられなかったのか。こぼれ落ちた命のことを考えたい。 障害者らの避難計画作成進まず 岡山県倉敷市真備町地区の住宅跡。3年前の西日本豪雨で浸水した家は取り壊され、空き地になっている。ここで三宅遥さん(当時27歳)とその娘の愛ちゃん(同5歳)が亡くなった。 災害時、自分の身を守ることが難しい知的障害者は危険にさらされる。どう避難させるかが課題となっており、国を挙げた取り組みがなされているが、まだ途上だ。 全国の障害者団体でつくる「日本障害フォーラム」が2019年の台風19号を受けて各団体にアンケートしたところ、1人暮らしの知的障害者から「避難するタイミングや場所が分からなかった」との声が寄せられた。国は、障害