二本松史跡保存会は本年度、二本松藩丹羽家2代藩主長次(ながつぐ)らが埋葬されている青山墓地(東京都)の丹羽家墓所を、二本松市の丹羽家菩提(ぼだい)寺・大隣寺にある市史跡丹羽家墓所の入り口付近に移設する。江戸時代の二本松藩丹羽家歴代藩主10人の墓所が1カ所に集まることとなり、保存会の後藤宏迪(ひろみち)会長は「二本松市民の心のよりどころとなっている歴代藩主の墓が一堂に会することは大変意義深い」と期待を寄せる。 保存会の御廟整備事業の一環で今後、保存会と丹羽家双方で諸手続きを進めて着工する。今秋には移設を完了し、現地で竣工(しゅんこう)法要を執り行う予定。 二本松市の丹羽家墓所には現在、歴代藩主10人のうち、初代光重を含む8人の藩主が眠る。一方の青山墓地には、2代長次と最後の二本松藩丹羽家藩主となった10代長国、11代から17代孝一さんまでの丹羽家当主が埋葬されている。 今回の移設は、保存会が