26基の風車が並び、風力発電所としては国内最大規模の出力を誇る新出雲風力発電所(出雲市)が、羽根部分の度重なる破損で、運転停止を繰り返している。2009年4月の営業開始以来、すべての風車がそろって運転した期間は約9か月。思うような発電実績が上がっていない。他の風力発電所でも同様で、故障の多さや修理に手間がかかることが課題となっているという。(小野圭二郎) 新出雲風力発電所は、日本海に面した出雲市の湖北山地にあり、デンマーク製の風車は、タワーの高さ75〜65メートル、羽根の長さ44メートル。 市が誘致した「ユーラスエナジー」(東京都)が運営。7万8000キロ・ワットの出力があり、順調に稼働すれば、市全体の8割に当たる約4万世帯分の電力をまかなえる。年間8万5000トンの二酸化炭素削減効果もある。 しかし、昨年末、2基の羽根の先端に1〜0・5メートルの破損が見つかり、全基とも運転を停止。ユ社は