落雷があった私立鵬翔高校のグラウンド(正面奥)。横倒しになっているサッカーのゴールも見える=宮崎市古城町で2024年4月3日午後4時13分、加藤学撮影 宮崎市の高校のグラウンドで3日、練習中のサッカー部員ら18人が搬送された落雷事故。事故当時、周辺では激しい雷が発生したとみられるが、出されていたのは「雷注意報」だった。なぜ「雷警報」ではなかったのだろうと思いがちだが、実は「雷警報」はそもそも存在しないのだ。 気象庁や福岡管区気象台によると、災害の発生を予測して出される「注意報」には大雨▽洪水▽強風▽風雪▽大雪▽波浪▽高潮▽雷▽融雪▽濃霧▽乾燥▽なだれ▽低温▽霜▽着氷▽着雪――の16種類がある。 一方、重大な災害が発生する恐れがある場合に出される「警報」は大雨(土砂災害、浸水害)▽洪水▽暴風▽暴風雪▽大雪▽波浪▽高潮――の7種類に限定される。このほか、危険度の高まりなどに応じ、特別警報や早期