川崎市市民ミュージアムの元副館長浜崎好治さん(61)が、指定管理者制度の導入後に雇い止めされたとして地位確認などを求めた訴訟で、浜崎さんが二十三日に記者会見し、東京高裁で和解が成立したと発表した。指定管理者のアクティオ(東京)が浜崎さんに解決金千五百万円を支払う内容で、弁護団は「勝訴に匹敵する」と受け止める。浜崎さんは「専門性が必要な学芸員の雇用について、見直してほしい」と市に求めた。(竹谷直子) 和解は十三日付。代理人の藤田温久弁護士によると、理由は明らかにされていないが、千五百万円は浜崎さんが雇い止めされた後の全期間となる、ほぼ四年分の賃金額に相当する。