ドローンによる学校間での図書配送の実運用テスト 秋田県仙北市は,角館の武家屋敷や田沢湖など,多くの名所に恵まれ,年間約600万人が訪れる県内屈指の観光拠点である。『解体新書』の図版を描いたことで有名な小田野直武や新潮社を創業した佐藤義亮,また近年は直木賞作家の千葉治平氏や西木正明氏を輩出するなど,重厚な文化と歴史にも恵まれており,2015年8月,温泉資源と医療の連携や国際交流の推進,国有林の民間利用,ドローンの活用などで,地方創生特区・近未来技術実証特区の指定自治体となった。 2011年には県下の市町村で初めて読書条例(CA1840参照)を制定し,市立図書館,市立の公民館図書室,市立小中学校の所蔵資料を一括で検索できる「学校公共連携横断検索システム」を完成させた。この横断検索システムはA小学校の子どもがB小学校の図書室に読みたい本がある,とわかった場合,教員や学校職員の連携作業でこれを必要