43人が犠牲になった1991年6月3日の長崎県雲仙・普賢岳の大火砕流から、3日で30年となる。観測、災害指揮で最前線にいた元九州大島原地震火山観測所長の太田一也さん(86)、元島原市長の鐘ケ江管一さん(90)が当時を振り返り、取り組むべきことなどを示した。 「『想定外』はいつでも起こり得る。次世代の研究や防災に役立ててほしい」 噴火終息2年後の98年に退いた太田さん。当時も今も思いは変わらず、2019年には災害の記録と教訓を書き留めた435ページの「雲仙普賢岳噴火回想録」を出版した。 回想録では溶岩ドームの形成の過程に加え、大火砕流で報道陣ら43人が犠牲になったことも記録。繰り返し危険を主張したが聞き入れられず「(それ以上)どうしようもなかった」と悔やむ。 後世に伝える大切さを強調する。11年の東日本大震災では過去の津波到達点を示す石碑が目安となり、人命を救った場面もあった。普賢岳にも火口
会津藩校日新館の鶴ケ城隣接地への移設――。室井照平・会津若松市長は3日に閉会した市議会9月定例会で、8月の市長選で掲げた構想の「検討」に着手する考えを表明した。選挙時は「個人的な思い」と説明されていた施策が、3選で実務的に動き出した。ただ、議場での論戦を経ても、今後の道筋は不明確なままだ。 室井市長は9月17日、市議会一般質問で、渡部認氏の「移転計画を具体的に進めるのか」との質問に、「市全体の観光誘客の拡大につながる。『旧県立会津学鳳高校跡地の有効活用を考える会』からの要望もあることから、庁内で検討を進める」と述べた。 市長は選挙前の6月定例会では移設について、「私の思い」と繰り返し、庁内で検討しているわけではないと説明していた。選挙結果を受け、ステップを一段上げた形だ。 また、その後の答弁で「必要… ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -
「特定歴史公文書には当たらない」 香川県立文書館(高松市)に保管される歴史公文書約2万6000冊のうち、約1万5000冊が、県条例に基づき「廃棄」扱いにされていることが分かった。「将来的に評価が上がる可能性がある」と懸念した専門職員の機転で保管を継続しているが、市民が閲覧できない状態になっている。識者は「公文書を守るための条例なのに、専門知識のある職員が残すべきだと考える歴史公文書を残せないのはおかしい」と指摘する。 香川県は公文書管理法施行(2011年)を受け、13年に県公文書管理条例を制定。県の行政文書は保存期間(内容に応じ1年未満~30年間)満了後、「歴史資料として重要」と判断されたものは特定歴史公文書として文書館に移管し、それ以外は廃棄しなければならないと定めた。
富岡町が保管している被災した時計。針は津波第2波の到達した午後3時35分(上)と震災発生の午後2時46分付近(下)でそれぞれ止まっている 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故などを伝承するため、福島県富岡町が計画するアーカイブ施設の在り方を検討してきた町民会議は30日、基本構想をまとめ、提言書を町に提出した。複合災害の教訓を世界に発信する役割を果たすことなどを求めた。 提言書を受け取った宮本皓一町長は、2020年度中の完成を目指すことを説明。建設場所は町文化交流センター「学びの森」周辺とする方針を明らかにした。完成時期の目標は当初の19年度中からずれ込む。 提言書は役割として(1)地域の歴史と災害の実態を後世に伝える(2)大規模災害時の資料保全手法を全国に伝える-ことなども盛り込んだ。整備する機能には「学習交流」「発信」「展示」「収蔵庫」などを挙げた。 町は今後、有識者による部会に基本計
資料を検索するため、ヒストリートに設置された情報通信端末=沖縄市中央の展示室 【沖縄】沖縄市の市史編集担当は3月から、市の戦後史に関わるさまざまな資料を紹介するウェブサイト「Web(ウェブ)ヒストリート」の運用を始めた。調べたい事柄に関する新聞記事をサイト内で検索し、市中央の戦後文化資料展示室「ヒストリート」に設置された情報通信端末で紙面を閲覧することができる。記事は琉球新報や沖縄タイムスなど数十万本に上り、今後も増える予定。戦後史を研究する人たちに役立ててもらい、同展示室への来場も促したい考え。 サイト開設は市の2016年度事業「戦後文化資料等展示事業」の一環で、一括交付金を活用した。言語は日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字、繁体字)に対応し、資料室で開催中の企画展情報や市史編集担当の発刊資料なども紹介している。 過去の新聞記事に関しては、琉球新報の前身であるウルマ新報、うるま新報、5
沖縄市には過去の歴史を紹介した「沖縄市戦後文化資料展示室ヒストリート」が開設されていて、所用でコザに行く時は時間があれば立ち寄るようにしていた。様々な資料が参照できる素晴らしい場所なのだが、いかんせん那覇からバスで行くのは遠くて1日がかりの仕事になる。 Webで見れるといいのにと思っていたら、いつの間にか「沖縄市戦後資料デジタルアーカイブ Webヒストリート」ができていました※。「「WEBヒストリート」を開設しました。|沖縄市戦後資料デジタルアーカイブ Webヒストリート」によると2017年2月28日開設のようです。 ※ コザの戦後史、サイトで検索 Webヒストリート開設 記事数十万本、いつでも – 琉球新報 オンラインの資料検索が素晴らしい「資料検索|沖縄市戦後資料デジタルアーカイブ Webヒストリート」にてWeb画面で資料検索できるのですが、検索対象の資料が多い。 琉球新報(ウルマ新報
「集団自決」(強制集団死)の軍命を明記するよう活動する「9・29県民大会決議を実現させる会」(仲西春雅世話人)が、県庁1階の県民ホールで「集団自決」や会の活動などを展示するパネル展を企画して県教育庁に後援を依頼したものの、「後援の規定」を理由に断られていたことが31日までに分かった。同庁は取材に対し、後援を認めれば会を支持することになるとして「議論のある問題で教育庁が特定の立場をとることはできない」と話した。 教科書検定で「集団自決」の日本軍の強制に関する記述が削除されたことに抗議する県民大会が2007年に開催され、当時の仲井真弘多知事や、那覇市長だった翁長雄志知事のほか、同庁からも当時の仲村守和教育長も参加した。軍命を削除した検定意見の撤回を文部科学省に求めた。大会当時と現在で、異なる立場をとった同庁の判断が問われそうだ。 07年の県民大会から10年になることから、県民大会決議を実現させ
戦後日本を代表する建築家・村野藤吾(1891〜1984)によるモダニズム建築の代表作として知られ、市民会館の草分けでもある「八幡市民会館」(福岡県北九州市)が解体の危機にひんしている。世界遺産でもある「八幡製鉄所」で知られる当地で1958(昭和33)年、当時の八幡市制40周年を記念して建築、戦後復興と民主主義のシンボルとして長年、市民に親しまれてきた。 しかし、老朽化が進み、バリアフリー化や耐震化などにかかる維持管理費がねん出できないとして、北九州市は2014年に機能停止を決定。存続を求める市民3000人が署名を提出したものの、2016年3月には閉館した。これに対し、地元経済界や建築家らで構成する団体が2016年6月、現代美術館としてリノベーションする提案を行ったが、北九州市は「資金的な裏付けが不十分」であるなどとして、難色を示している。
山陰研究センターでは、今年度も一般の方と研究者を対象とした研究会イベント「山陰研究交流会」を計4回にかけて連続開催しております(※オンライン開催)。 第46回は「島根県に在住する社会人の学びの実態―何が学びを促し、大学が果たすべき役割は何―」をテーマに以下のと 2021年度山陰研究交流会をZOOMによるオンラインにて開催します。 参加無料・事前申込み制です。申込み方法をご確認いただき、事前にお申込みください。 山陰研究センターでは、今年度も一般の方と研究者を対象とした研究会イベント「山陰研究交流会」を計4回にかけて連続開催いたします(※オンライン開催)。 第43回は「高齢化に伴う法的課題ー認知症のある高齢者の万引きー」をテーマに以下のとおり開催します。 参加無料(事前 山陰研究センターでは、今年度も一般の方と研究者を対象とした研究会イベント「山陰研究交流会」を計4回にかけて連続開催いたしま
更新情報(最新10件) 2020.11.20 さいか まちづくり通信(R02年10月号)〜松江城国宝指定5周年記念式〜 2019.11.25 さいか まちづくり通信(R01年11月号)〜石倉俊寛 特集 他〜 2019.04.10 さいか まちづくり通信(H31年1月号)〜岡崎運兵衛 特集 他〜 2016.12.28 さいか まちづくり通信(H28年12月号)〜岡崎運兵衛 特集〜 2016.11.28 さいか まちづくり通信(H28年11月号)〜若月禮次郎 特集〜 2016.10.29 さいか まちづくり通信(H28年10月号)〜平塚運一 特集〜 2016.09.28 さいか まちづくり通信(H28年9月号)〜岸清一 特集〜 2016.08.05 松江先人記念館に資料展示する松江が生んだ偉人達 2016.07.17 さいか まちづくり通信(H28年7月号)〜石倉俊寛 特集〜 2016.06.
プロ野球・南海ホークスなどで活躍した野球評論家の野村克也さん(81)が、故郷の京都府・旧網野町(現京丹後市)に寄贈した三冠王やリーグMVPなどの記念品の大半が、京丹後市で眠ったままになっている。 地元では記念館設立を望む声もあるが、市は「予算がない」と及び腰で、野村さんは「オレの記念品は邪魔なんか」とぼやいている。 市によると、記念品は三冠王達成時のペナントなど約80点で、1990年、野村さんから寄贈された。町は「野村克也ギャラリー(仮称)」を併設した建物の建設を計画したが、計画は頓挫。市は「当時の記録が残っておらず、頓挫した理由はわからない」とする。 うち20点は、野村さんが阪神タイガースの監督に就任した99年頃から、産業振興施設で展示されたが、1階階段脇の目立たない場所に陳列されているだけ。残る約60点は時折、展示会などを開く住民らに貸し出されたが、2012年を最後に塩漬け状態になった
杉原千畝や関ケ原合戦など県にゆかりのあるテーマの本を集めた「ぎふ清流の国文庫」が10日、県図書館(岐阜市)の1階閲覧室に新設された。 文庫は県図書館や杉原千畝記念館(八百津町)、かかみがはら航空宇宙科学博物館(各務原市)など県内6施設に設置される。県図書館には約2200冊、ほかの5施設にも計約500冊の本が置かれる。大垣共立銀行が県に寄付した1千万円を活用し、関ケ原合戦、杉原千畝、航空宇宙を扱った本や、県出身の朝井リョウさんの著書などを県が新たに購入したという。 除幕式で古田肇知事は「杉原千畝など世界にアピールするテーマの図書がそろうことで、新しい知の発信点として多くの人に愛されれば」とあいさつした。(吉川真布)
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