市長が政府に対して市への誘致に対する協力を求め、官房長官が「全力で取り組む」と応じ、東京ディズニーランドの運営会社も前向きとされた。米軍普天間飛行場の移設問題で協調する現職市長への、政府からの露骨な援護射撃だった。 さすがに沖縄発の報道は冷静だったが、東京発のそれ、とりわけワイドショーは違った。ディズニー側が検討している内実はリゾートホテルの進出なのに、テレビ画面には新たなディズニーランドが宜野湾にできるという未来図が描かれた。普天間飛行場の跡地がそのままディズニーランドに変わるという荒唐無稽なものまであった。 外野の反応は実のところ想像の範囲内だったのだが、わたしの予想は別のところで外れた。肝心の選挙戦で「ディズニー」は盛り上がらなかったのだ。 移設問題の迷走と20年間向き… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員にな