熊本地震に関する検索データを分析し防災や支援にいかす道を探ろうと、熊本大学で28日に開かれた催しでは、熊本大チーム、弁護士チーム、YMCAチーム、JVOADチーム(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)、朝日新聞記者チームの計5チームが地震後の経験をもとに分析したデータから、様々な課題を指摘し、新たなアイデアを披露した。JVOADチームの発表内容を紹介する。 ◇ 全国21の災害支援団体でつくる「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」(JVOAD、東京)は災害現場の様々な団体の支援状況を把握し、支援を受ける地域や内容に偏りがないよう調整している。 熊本地震では発生後2カ月間は連日、最大約100団体で支援状況を共有する「火の国会議」の運営に携わった。それでも「熊本地震で被害の全体像をつかむのは難しかった」と明城(みょうじょう)徹也事務局長(46)。今回参加した理由を「ネットの情報を使っ
1963年、福岡市長浜生まれ。1990年、東京理科大学大学院修士課程(物理学専攻)修了後、電機メーカで半導体デバイスの研究・開発に10年間従事。在職中より執筆活動を開始、2000年より著述業に専念。主な守備範囲はコンピュータ全般。2004年、運動障害が発生(2007年に障害認定)したことから、社会保障・社会福祉に問題意識を向けはじめた。現在は電動車椅子を使用。東京23区西端近く、農園や竹やぶに囲まれた地域で、1匹の高齢猫と暮らす。日常雑記ブログはこちら。 生活保護のリアル~私たちの明日は? みわよしこ 生活保護当事者の増加、不正受給の社会問題化などをきっかけに生活保護制度自体の見直しが本格化している。本連載では、生活保護という制度・その周辺の人々の素顔を紹介しながら、制度そのものの解説。生活保護と貧困と常に隣り合わせにある人々の「ありのまま」の姿を紹介してゆく。 バックナンバー一覧 昨年の
熊本県御船町の持田武久さん(76)は昨年4月の熊本地震で、50年連れ添った最愛の妻哲子さん(当時70歳)を失った。2人とも倒壊した自宅の生き埋めになり、持田さんだけが助け出された。身動きがとれない暗闇の中で哲子さんが「お父ちゃんばはよ助けてください」と携帯電話で通報していたのを後に知った。地震から1年。妻が残した子や孫のために、もう少し生きようと思う。「それが母ちゃんへのお礼だから」【佐野格】 「母ちゃんが漬けてくれたらっきょなんだよ。納屋にあったから無事だった。食いなっせ」。持田さんに勧められ一粒いただくと、口の中に優しい、甘酸っぱい味が広がった。「おいしいです。カレーにぴったりですね」。記者が感想を言うと「母ちゃんのライスカレーはうまかったよ」とつぶやいた。
熊本地震で山の斜面から崩落し、熊本県御船町水越の地域住民が管理する作業道をふさいでいる巨岩(高さ3・2メートル、周囲12メートル、重さ100トン超)が20日夜、インターネットオークションで2400円で落札された。オークション出品を機に、撤去作業の手伝いや寄付金の申し出が相次いでおり、住民らは「復旧への道が見えてきた」と喜んでいる。 住民らでつくる「水越地域活性化協議会」や支援団体「ふるさと発 復興会議~九州・熊本」(河井昌猛議長)によると、落札者は同県内の建築業者で「岩を割る技術を持っている。復興に協力したい」と話している。 少なくとも100万円はかかるとみられる撤去費は自己負担し、2400円も同協議会に寄付。砕いた岩は復興モニュメントの一部として利用したい意向で、22日に現地を視察する予定という。 オークションには10件の入札があったほか、土木関係者や造園業者が岩を砕く助言をしたり
熊本城復旧支援カレンダー。1月は飯田丸五階櫓の写真を採用した カレンダーの企画・販売を手がける「ハゴロモ」(東京)は、熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の復旧を支援する2017年カレンダーを制作した。10月から全国の書店、インターネットショップで販売する。 カレンダーはB4判、見開きサイズ。表紙は満開の桜に彩られた天守閣で、往時の熊本城の威厳や美しさを残したいと、1月から12月まで地震前の写真を採用した。飯田丸五階櫓[やぐら]や宇土櫓、竹の丸の石垣、不開門[あかずのもん]などで、同じ構図で撮影した被災後の写真も添え、被害の大きさが一目で分かるようにしている。解説は熊本市の熊本城総合事務所が監修し、写真は熊本日日新聞社が協力した。 1部2160円(税込み)。初版3千部で、1万部の販売を目指している。売り上げの1割を熊本城復旧のために寄付する。問い合わせは同社TEL03(6672)5615。(
被災文化財の復旧支援として「3年間で5億円を寄付する」とした目録を蒲島郁夫知事に手渡す鶴屋百貨店の久我彰登社長(左)=21日、県庁 鶴屋百貨店は21日、熊本城や阿蘇神社など熊本地震で被災した熊本県内各地の文化財の復旧を支援するため、2018年までの3年間で県に計5億円を寄付すると表明した。 久我彰登社長が県庁を訪れ、「熊本県人の精神的支柱である文化財の復旧なしに熊本の復興はあり得ない」と述べた。蒲島郁夫知事は「県民の誇りを取り戻すため修復に取り組みたい」と応じた。 県文化課によると、文化財の復旧支援を目的とした寄付は14日現在、195件8億7900万円。23日には、肥後銀行の子会社など5社が計2千万円(3年間で計6千万円)を寄付する予定。県は新設する「被災文化財等復旧復興基金」に積み立て、文化財の復旧に充てる。(並松昭光)
スマートフォン向けのゲームアプリ、「ポケモンGO」の日本での配信が始まるなか、一連の地震で被害を受けた熊本城で、男性が、立ち入り規制区域に入ってプレーしたいと警備員に申し出ていたことが分かり、熊本市は、規制区域をゲームの対象から外すよう任天堂に抗議しました。 警備員が入れないことを説明すると、男性はすぐに立ち去ったということです。 熊本城総合事務所はゲームを開発した企業に出資している任天堂に対して、規制されている区域に立ち入るのは極めて危険な行為で、直ちにゲームの対象から外すよう電話で抗議したということです。 熊本城総合事務所の河田日出男所長は「熊本城の一部には、むやみに入るとけがをするおそれのある場所があるので、事態を重くみて抗議した。任天堂の回答を待って対応を考えたい」と話していました。 熊本城総合事務所から任天堂が抗議を受けたことについて、任天堂が出資している「株式会社ポケモン」と、
熊本地震が発生した直後に、「動物園のライオンが逃げた」などとウソの内容をツイッターに投稿し、動物園の業務を妨害したとして、神奈川県に住む20歳の男性が7月20日、偽計業務妨害の疑いで逮捕された。 報道によると、男性は4月14日の熊本地震の発生直後に、「地震のせいで、うちの近くの動物園からライオンが放たれたんだが」などとウソの内容をツイッターに投稿し、熊本市動植物園の業務を妨害した疑いがもたれている。 投稿のあと、熊本市動植物園には問い合わせなどの電話が100件を超え、獣舎などの点検がスムーズに行えなかったほか、警察にも「ライオンが逃げているので避難できない」といった相談が相次いだ。警察はサーバーを解析するなどして捜査を進めた。男性は警察の調べに対し「悪ふざけでやってしまった」と供述し、容疑を認めているという。 災害時にデマを流し、偽計業務妨害をしたとして逮捕されるのは全国で初めてだと報じら
倒壊した家屋。おおむね予測された地震だったが、甚大な被害が出た=熊本県益城町で4月19日、飯田和樹撮影 地震学、防災へ生かせ 震度7の地震がわずか28時間の間に2度起こった熊本地震。「過去に経験がない」ことが強調されているが、震源となった布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)の両断層帯は政府の地震調査研究推進本部(地震本部)により、存在や地震の規模が予測されていた既知の活断層だった。見方によっては、おおむね想定内の地震だと言える。それなのに大きな被害が出たことは、1995年の阪神大震災を契機に大きく進歩した研究成果が国民に浸透していないという現実を突きつけた。さらなる研究は重要だが、まずは現在の地震学の成果をいかに防災に結びつけるか、この機会に考え直すべきだ。 この記事は有料記事です。 残り1640文字(全文1921文字)
熊本地震に際し、義援金と生活保護がどういう関係にあるのかを解説します。 結論からいえば、生活保護利用者も義援金・補償金・賠償金等(以下「義援金類」)を受け取れます。 金額に上限はありません。 ただし、福祉事務所に対して手続きが必要です。 生活保護利用者も、本来は無条件に受け取れるはずの義援金類生活保護費用は、あくまで「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するものです。災害など不測の事態に対する備えは、前提とされていません(それでも多くの方々が、爪に火を灯すように貯金をされます。必要ですから。そして「貯金できるほどの余裕があるなら削れる」論の根拠にされたりします)。 災害は、その人が生活保護なら避けて通ってくれるわけではありません。むしろ生活保護の方々の住環境は、地域の「ふつう」より劣悪なことが多いため、生活保護ならば、より多くの被害を受けている可能性も高いです。 災害で住むところがなくなっ
「あの石碑、文字の配置が変だと思いませんか」。案内者が指さしたのは「特別史跡熊本城」と刻まれた石碑。文字が真ん中ではなく上に寄っている。「下に1字分空いているのは理由があるんです」 ▼昨秋、地元の歴史家に熊本城を案内してもらった。国が特別史跡に指定した正式名称は「熊本城跡」。しかし県民にとっては「跡」ではなく今も「城」そのもの。半世紀前に有志が碑を建立した際に「熊本城」と記し、国から異議が来たら後で1字付け足せるようにしたという ▼県民の思いの深さが伝わる逸話だ。その心のよりどころが甚大な被害を受けた。武将・加藤清正が築いた難攻不落の城も、2度の激震には耐えられなかった。国の重要文化財13件全てが損壊、石垣も50カ所以上が崩れた ▼日本三名城の熊本城は、3年連続で「行ってよかった城」1位に輝き、全国にもファンが多い。立ち入り禁止の今も、城の周りには大勢が訪れているそうだ。痛々しい姿に涙を浮
熊本地震で被災した外国人がさまざまな困難に直面している。住まいや仕事の不安に加え、今なお続く余震への恐怖-。感情を抑えるケースもみられ、8日、熊本市中央区の市国際交流会館で開かれた生活相談会では多くの外国人がつらい胸の内を明かした。 「地震で仕事を失いました」。英国出身のシリア・ジェンキンズさん(26)は悲痛な表情で訴えた。1年前から市内の幼児向け英会話教室で働き、前震が襲った4月14日の日中、運営会社と来年の契約を更新したばかりだった。だが、16日の本震で被害が出たとして教室の閉鎖を告げられた。就労ビザの期限は5月末。「日本が好き。ずっと働きたい」と、ジェンキンズさんは相談員の説明に聞き入った。 主催の市国際交流振興事業団によると、市内に住む外国人は約4500人。外国人向け相談会は1日に続き2度目で、「在留資格」「こころの相談」など6分野で市職員や弁護士、臨床心理士などが対応した。8
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