[ロンドン 21日 ロイター BREAKINGVIEWS] - トランプ米大統領の統計の扱い方は、最も良く表現したとしても、緩いとしか言いようがない。 就任してからの1カ月、トランプ大統領は、ほぼ毎日のように不都合な事実について攻撃することに時間を費やしてきた。したがって、トランプ政権がその矛先を経済データに向けるのも単に時間の問題だった。 しかし、統計への「ポスト真実」的なアプローチは大きなしっぺ返しを食うことになりかねない。 ウォールストリート・ジャーナル紙によると、貿易赤字の算出方法を変更することをトランプ政権が検討している。これはそれほど驚くことではない。トランプ氏は大統領戦の大半を使って、米国が輸出よりも多く輸入していることへの不満を訴えていたのだから。 とはいえ驚くべきは、提案されている新たな算出方法が、米国の貿易赤字をより大きく見せることだ。 論点となるのは、米国に輸入されて