印刷 関連トピックスタイ王国バンコク東部のラッカバン工業団地でインタビューに答えるタイのワンナラット工業相=古田大輔撮影 タイのワンナラット工業相は22日、洪水が迫るバンコク東部のラッカバン工業団地を視察中に朝日新聞のインタビューに応じ、「どれほどの速さで、どれくらい水が来るのか分からない。この団地も浸水する可能性がある」と述べた。 輸出頼みのタイ経済を支える工業団地が次々と水につかり、日系を始めとする進出企業の被害は増え続けている。ラッカバンにも少なくとも日系の約50社を含む280社ほどが工場を持つ。政府が事態をコントロールできていないことが浮き彫りとなった。 政府は17日、洪水被害がタイの国内総生産(GDP)を1.0〜1.7%押し下げるとの推計を公表したが、ワンナラット氏は最終的な被害が「この数字を上回る」と明言した。アジア開発銀行が9月に公表した予測では、今年の実質GDP成長率