判決公判を終え、報道陣の質問に答える五ノ井さん=13日午後2時25分ごろ、福島地裁 陸上自衛隊郡山駐屯地で2021(令和3)年、当時部下だった五ノ井里奈さん(24)に覆いかぶさり、下半身を押し付けたとして、強制わいせつ罪に問われた元3等陸曹の3被告=懲戒免職=の判決公判は12日、福島地裁で開かれた。三浦隆昭裁判長は「各被告の行為が強制わいせつ罪の構成要件に該当することは明らか」と認定し、「性的意図はなかった」などと無罪を主張していた3被告にそれぞれ懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。 罪に問われたのはいずれも郡山市の3被告で、3被告の行為が「強制わいせつ」と認められるかが争点だった。 三浦裁判長は判決理由で「笑いを取るためだった」と性的意図を否定する被告の行為について「あおむけになった女性に男性が腰を振ること自体が性的行為を容易に連想させ、性的意味合いが強い」と指摘。
2021年8月、北海道にある陸上自衛隊の演習場で、隊員だった五ノ井里奈さん(24)を押し倒し、服の上から体を触ったなどとして、いずれも元上司で、陸上自衛隊・郡山駐屯地の部隊に所属していた元3等陸曹、渋谷修太郎被告(31)と関根亮斗被告(29)、木目沢佑輔被告(29)の3人が強制わいせつの罪に問われました。 3人はいずれも、五ノ井さんに格闘技の技をかけて押し倒すなどしたことは認めましたが、わいせつ目的ではなかったなどとして無罪を主張していました。 12日の判決で福島地方裁判所の三浦隆昭裁判長は、「五ノ井さんの証言は、宴会に同席したほかの上司らの証言と一致していて信用できる。同席した上司らの証言も、被告らが被害者に覆いかぶさるなどの核心部分が五ノ井さんの証言と一致していて、3人の行為がそれぞれ強制わいせつ罪に該当することは明らかだ」と指摘しました。 そのうえで、「自衛隊施設の一室で被害者以外は
陸上自衛隊内で性暴力を受けたと訴えた元自衛隊の五ノ井さんと元隊員ら5人との裁判が始まりました。5人のうち1人は和解を申し出た一方、4人は争う姿勢を示しました。五ノ井さんは「あの謝罪は本当に形だけだった」と悔しさをにじませました。 ◇ 14日午後4時半ごろに開かれた会見で、陸上自衛隊内で性暴力を受けたと訴える、元自衛官の五ノ井里奈さん(23)は憤りをあらわにしました。 性暴力を受けたと訴える元自衛官の五ノ井里奈さん(23) 「許しがたい答弁書が来ました。本当にひどい答弁書を出してきた。あの謝罪は何だったんだろう」 「すごく、えー…、おかしいと思っています」 ◇ 裁判は横浜地裁で始まりました。 五ノ井さんは「性暴力を受け、精神的苦痛を受けた」などとして、元先輩隊員の男性5人と国に対し、合わせて750万円の損害賠償を求めています。 五ノ井さんは、東日本大震災で被災した際に支援してくれた女性隊員に
海上保安庁の記者会見で、中島敏・長官の横でマタニティー服を着用した人事課企画係の鳴海真代さん(左)=東京都千代田区の同庁で2018年4月18日、米田堅持撮影 海上保安庁は、今年度から妊娠中の女性職員が着用するためのマタニティー服を導入した。一見すると職員が普段着用している制服とよく似たデザインだが、正式な制服ではない。制服っぽいマタニティー服ができた裏には、新たな取り組みならではの苦労があった。【米田堅持】 ◇特殊被服として実現 2016年4月、海保の「女性活躍・ワークライフバランス推進本部」(本部長・花角英世次長)の事務局長になった人事課人事企画調整官(当時)の蓮見由絵さん(45)は、新たな制服としてマタニティー服を作ろうとした。けがや妊娠などの場合を除き原則、制服の着用義務がある地方の海上保安部で私服で勤務していると外来者から職員だと認識されず、業務に支障が生じることがあったからで、上
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