震災２０年目前の事故死 貝原さん、創造的復興に尽力：朝日新聞デジタル阪神・淡路大震災から来年１月に２０年を迎えるのを目前に、当時の兵庫県知事だった貝原俊民さん（８１）が交通事故で亡くなった。被災者の生活再建や傷ついた街の復興に向けて陣頭指揮を執った「兵庫の顔」の悲報に、ゆかりの人々は驚きとともにその死を悼んだ。 「まさか……」 神戸市中央区にある生田神社の名誉宮司の加藤隆久さん（８０）は、事故の約１時間前に中央区であった会合で貝原さんと一緒だった。帰り際、先に車に乗った加藤さんを、貝原さんはいつもの柔和な表情で手を振り、見送ってくれたという。帰宅後に神社の職員から連絡を受け、絶句したという。「震災２０年を控え、もっともっと教訓を発信してほしかった」
