東京・奥多摩で実験開始 小型無人機「ドローン」と人工知能(AI)を使って山間地の「生活改革」を目指す実証実験が東京都奥多摩町で始まった。上空を飛行して日用品の宅配や防災などに活用するもので、先端技術を高齢化や過疎地の対策に生かす取り組みとして注目されそうだ。(伊藤壽一郎) ◇ 人工知能で自動飛行 東京都の北西端にある奥多摩町。都心から電車で約2時間の距離にありながら、自然豊かな山と清流の町だ。ドローンの実証実験は同町と国立情報学研究所が共同で7月から始めた。 約220平方キロの町内で5機程度のドローンを日常的に自動飛行させ、物資の輸送や地上の撮影などを行う。町側がさまざまな利用方法を提案し、AI技術を持つ同研究所が飛行・運用プログラムを作成する。実験は2年間行う。 自治体が参加するドローン実験は場所を提供するだけの場合が多い。だが奥多摩町は防災や防犯、住民支援などに生かすことで町の課題解決