広島県呉市に届けるパンを車に積み込む今井薫社長(右)と海翔さん=7月16日午後7時ごろ、福井市松本4丁目の「パンテス365ジャパン」本社 西日本豪雨で大規模な土砂災害に見舞われた広島県呉市の被災者を支援しようと、福井県福井市内でパン店を展開する「パンテス365ジャパン」は7月17日、現地の避難所に約80種1400個のパンを届ける。11年前、混雑した新幹線で幼い長男を席に座らせてくれた呉市の女性に恩返ししようと、今井薫社長(41)がボランティアを思い立った。「すごくありがたかった。今度は僕にできることで被災した方々に少しでも元気になってもらえたら」との思いを込め16日、大量のパンを焼き上げた。 2007年11月、静岡旅行の帰路、東海道新幹線が混雑しており今井社長と当時6歳だった海翔さん(16)は自由席車両の通路に立っていた。海翔さんが「座りたい」と泣きだし困っていると、近くの席にいた呉市の堤