能登半島地震で苦しむ古里を元気づけたい―。14日に京都市であった全国都道府県対抗女子駅伝で、石川県代表選手は被災地への思いを胸に都大路を駆け抜けた。順位は昨年と同じ43位だったが、沿道からの声援を受け、笑顔でたすきをつないで完走。1区で先頭に立ち、区間賞を受賞した五島(ごしま)莉乃選手(26)=資生堂、金沢市出身=は「石川県のみなさんに少しでも私たちの走りが届いているとうれしい」と涙ながらに話した。 地震の影響で思うような練習は積めなかった。正月で帰省中だった選手も含め、大半が地震の揺れを経験。中には被害が大きい能登半島に実家がある選手もおり、4日から予定されていた京都合宿は断念した。全員がそろったのは本番2日前。ぶっつけ本番だったが、当初のメンバーから変更はせず、「笑顔でつないでゴールしよう」を合言葉にスタートラインに立った。 号砲まもなく飛び出した五島選手は1・5キロ付近から独走。区間