宮城県南三陸町は7日、徳島市のNPO法人「マチ★アソビ」から東日本大震災の被災地支援として、昨年11月に寄贈された移動図書館車の試験運行を始めた。4月から始める予定の本格運行に向け、3月まで週2回、町内の災害公営住宅や小学校を巡回し、利用ニーズを調べる。 1.5トントラックを改造した移動図書館車は実用書や児童書、小説など約1000冊を積載する。同法人が徳島市内で定期的に開いたアニメイベントのチャリティーオークションの収益金を基に作った。イベントの協力企業が制作したアニメキャラクターが車体に描かれている。 震災後に角田市から寄贈され、2017年7月まで仮設住宅を中心に運行していた移動図書館車と同じ名前の「たんぽぽ号」と名付けられた。 初日は同町志津川の災害公営住宅「志津川西復興住宅」の集会所前で、貸し出しを実施した。同住宅で暮らす無職阿部吉夫さん(75)は2冊を借り「読書は楽しみの一つ。公営