川崎市教育委員会の臨時会が二十三日開かれ、市民館と図書館への指定管理者制度導入に慎重な対応を求める陳情二件を不採択とし、制度導入を明記した市の「市民館・図書館の管理・運営の考え方」を承認した。 陳情は「川崎の文化と図書館を発展させる会」など二つの市民団体が提出。市民参加で十分な議論をすることや、市民にきちんと説明した上でのパブリックコメント(意見公募)実施などを求めていた。 同会の岡本正子事務局長は意見陳述で、市教委の付属機関である市社会教育委員会議に触れ、「同会議の総意として指定管理者制度導入を決めていない状態で、市教委が社会教育施設に導入を決めることはできないはずだ」と訴えた。 教育委員は審議で「市民館・図書館の管理・運営の考え方」について、今年一月の「中間とりまとめ」と五月の「案」に至る庁内での検討経過などを市教委事務局に確認。その上で「市教委事務局は適切なプロセスを踏み、それに基づ