【ソウル=中川孝之】韓国南西部・珍島(チンド)沖で旅客船セウォル号が沈没した事故で、朴槿恵(パククネ)大統領は4日、現場近くの彭木(ペンモク)港を訪れ、行方不明者の家族と面会した。 事故後の発表の誤りなどを巡って政権批判が高まる中、朴氏は「事故の発生から収拾まで、無限の責任を感じる」と家族に改めて陳謝した。 朴氏の珍島入りは、事故発生翌日の4月17日以来、2度目。韓国メディアの代表取材団によると、朴氏は対面した約50人に、「皆さんの心情を思うと胸が張り裂けそうだ」と話しかけた。 だが、激高した家族から、「(同行している)海洋水産相をどうするつもりか」と同相の解任を迫られ、朴氏が「政府関係者でも、事故に責任のある者は厳重に問責する」と答える場面もあった。