最近の攻撃は、ソーシャルエンジニアリングで侵入の糸口をつかむなど、巧妙さにますます磨きがかかっている。対策にはセキュリティパッチの適用をはじめとする「基本」こそ必須と言われ続けているが、分かっていながら徹底できない現状もある。 6月28日に都内で開催された@IT主催セミナー、「サイバー戦争勃発!? いま、企業が情報を守るために必要な防御策とは」では、サイバー攻撃の現状や標的型攻撃の対策方法、Webサーバ対策など、今企業が検討すべき課題と対処法が語られた。 基調講演~サイバー戦争の現状と対策 セミナーのトップを飾る基調講演「世界を巻き込むサイバー戦争と日本の脆弱性」には、サイバーディフェンス研究所 情報分析部 部長、名和利男氏が登壇した。 サイバーディフェンス研究所は、マルウェア解析やデジタルフォレンジックといった以前からの手法に加えて、インシデント対応やコーディネーション支援、ネットワーク