前項→池上彰のハードコア史解説・第三夜[ハードコアを開放(ブラスト)したのは誰?] (注:長文になってしまいました… 閲覧は時間に余裕ある時をお勧めします。) さて、ストレイトエッジムーブメントについて語るなら、時間軸をちょっとだけ巻き戻さねばなりません。 舞台はグラインドコア誕生に沸く80年代後半のイギリスから、まだスラッシュが盛り上がるちょっと前、イギリスとはまた違う独自のハードコアが根付き始めた80年代序盤のアメリカに遡ります。 バッドブレインズやブラックフラッグがアメリカンハードコアの口火を切った頃、ワシントンDCで、とあるハードコアバンドが注目を集めはじめました。 そのバンドの名前は、マイナースレット。 活動期間は三年と短かったのですが、後のUSハードコアの発展へ与えた影響は計り知れません。 UKハードコアの象徴がディスチャージなら、USハードコアの象徴はマイナースレットです。