中野目 純一 日経ビジネス副編集長 2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。 この著者の記事を見る
表の顔 iPad2の発表会に姿を現したジョブズ。療養中からのサプライズ登壇だった(今年3月) Beck Diefenbach-Reuters アップルのスティーブ・ジョブズCEOの退任は、驚くにはあたらない。04年以降、ジョブズが深刻な健康問題を抱えていたのは周知の事実だし、今年1月からは療養休暇に入っていた。 それでも、多くのアップルユーザーは自分たちのiPadやiPhoneのスクリーンに映し出されたジョブズからの手紙を見て、少なからずショックを受けたはずだ。 「私は、アップルのCEOとしての責務を果たせず期待に応えることができなくなった日には、そのことを自分の口から皆さんに伝えると言ってきた」と、ジョブズは24日に発表した声明に記した。「残念ながら、その日が訪れてしまった」 ジョブズの退任がアップルにとって大きな節目になるのは間違いない。彼のカリスマ的な指導力のもと、アップルは音楽や本
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