明治「イソジン」「カバくん」紛争和解へ 2016/04/04 知財・ライセンス, 商標関連, 商標法, 医療・医薬品 はじめに うがい薬「イソジン」に使われていた「カバくん」の包装デザインに関し、明治がムンディファーマに対して使用差止の仮処分を申し立てていた問題で、3月24日和解が成立していたことが判明しました。以前にも取り上げたこの問題について、概観したいと思います。 事件の概要 明治は「イソジン」の商標権を持つ米製薬会社ムンディファーマと1961年にライセンス契約を締結し、お馴染みの「カバくん」が描かれた包装でうがい薬を販売してきました。契約期限である2016年3月末以降は新たにライセンス契約したシオノギ製薬が販売することになりますが、その包装には「カバくん」に類似したキャラクターが使用されることが判明しました。明治はイソジンうがい薬販売に際して1985年から「カバくん」を登場させ