3月末までのスタートを目指し、朝日新聞社が有料の電子版を準備していることが、明らかになった。 1月4日、秋山耿太郎社長は社員向けの新年あいさつの中で、「アイパッドなど多様な端末に配信する仕組みにする」「紙との併読の場合には割安にする」など、新しい電子版の基本コンセプトを説明。全国紙では、日本経済新聞社が昨年春に有料電子版を開始しており、朝日は2紙目の参入ということになる。 朝日のビジネスモデルは先行する日経と似ている。日経の料金プランは二つあり、一つは紙の新聞を購読している読者が月に1000円を追加で支払うと、電子版を併読できるプラン(朝夕刊セット地区では計5383円)。もう一つが月4000円で電子版のみを購読できるプランだ。 朝日も同様に2種類の料金プランを設ける。価格は、日経とほぼ同じ水準になるもようだ。「基本は紙の読者へのプラスアルファのサービス。紙との併読を基本に設計している