●2013年度ごはん映画ベスト10〈洋画編〉 → 1位「そして父になる」のギョーザとすき焼き 今年度のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した是枝裕和監督作品。 大手ゼネコンに勤めるエリートサラリーマンの良多(福山雅治)とみどり(尾野真千子)の野々宮夫婦はある日、6年前の病院での赤ん坊の取り違えにより息子の慶多が他人の子供だと知らされる。実の息子・琉晴は群馬で小さな電器店を営む斎木夫婦(リリー・フランキー、真木よう子)に育てられていて、2組の夫婦は悩んだ末に息子の交換を選択する。 お互いの息子を相手の家に外泊させた初日、子だくさんの斎木家で1つのフライパンの中にくっついたギョーザをつつき合うアットホームな雰囲気に圧倒される一人っ子の慶多と、琉晴曰く「ホテルのような」裕福な野々宮家で出される霜降牛のすき焼き。何気ない夕食のシーンが、交換された2人の子供の置かれた状況を雄弁に物語っていた。 2位「