文具大手が日本より3割以上安い新興国専用モデルでアジア市場を開拓する。パイロットコーポレーションは国内2拠点に30億円を投じ、日本向けより価格を抑えた油性マーカーの輸出を開始。ぺんてるは機能を絞ったボールペンを急増する中間層向けに投入する。自動車や家電製品など耐久消費財で先行した新興国モデルでの販路開拓の動きが、生活関連のビジネスにも及んできた。パイロットはアジアを中心とした新興国向けの油性マ
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2011年2月中旬には日焼け止め「専科 ミネラルウォーターでつくったUVジェル」(全2品目2品種、店頭価格700円前後)を、3月中旬には美白化粧水「専科 美容液からつくった化粧水」(全4品目4品種、店頭価格980円前後)を発売した。UVジェルはメーカー出荷数ベースで、当初計画を3割超えるペースで推移している。 カネボウ化粧品は3月18日、配合成分と多機能を重視した低価格志向の新ブランド「潤 高保湿液」を発売した。高まるセルフスキンケア志向に応える商品で、「拡大する低価格スキンケア市場に本格参入する新ブランド」(カネボウ化粧品)としている。 1本で化粧水、乳液、美容液の効果が得られる点が最大の特徴だ。低価格志向の消費者に向けて、詰め替え用も用意している。 カネボウ化粧品は2010年9月に「経済応援型」を意識したスキンケア用品「フレッシェル ザ ベーシック」を発売。化粧品、乳液などをラインで用
“日本の会社が中国の内需で稼ぐ構図が鮮明になってきた。日本企業が中国(香港を含む)に設立した現地法人の配当などからなる「所得収支」は、黒字額が5年間で2倍に拡大。中国への投資から得た収益が日本に還流する流れが太くなっている。中国との「貿易収支」では2010年の黒字が過去最大額に達する見通しだ。年々拡大する中国市場を狙った投資や輸出が、日本企業の収益を支えている。 香港を含む対中国の所得収支は10年1~6月の累計で約4050億円の黒字となった。05年の黒字額(通年で4330億円)に並ぶ水準で、5年間で倍増した。09年(7590億円)の水準も上回るペースだ。 所得収支全体に占める中国(香港を含む)の比率をみると、05年は3.8%にとどまっていたが、10年1~6月では6.8%に膨らんだ。そのうち配当や利子収入などを示した直接投資収益の受取額は、世界全体の約22%を占めている。05年の約9%から急
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