イギリスのデイヴィッド・キャメロン外相は30日、同国にパレスチナ国家を正式に承認する時期を前倒しする用意があることを示唆した。 昨年11月の外相就任後、4度目となる中東訪問を前にキャメロン氏は、中東での和平を促進するにはパレスチナ人に政治的地平を与える必要があると、与党・保守党の中東評議会 (CMEC)で述べた。
イギリスのデイヴィッド・キャメロン外相は30日、同国にパレスチナ国家を正式に承認する時期を前倒しする用意があることを示唆した。 昨年11月の外相就任後、4度目となる中東訪問を前にキャメロン氏は、中東での和平を促進するにはパレスチナ人に政治的地平を与える必要があると、与党・保守党の中東評議会 (CMEC)で述べた。
トルコのエルドアン大統領はガザ地区への軍事作戦を続けるイスラエルのネタニヤフ首相について「ヒトラーと何ら変わらない」などと述べて激しく非難しました。 これに対してネタニヤフ首相は強く反発していて、両国の関係は悪化の一途をたどっています。 トルコのエルドアン大統領は27日、首都アンカラで開かれた式典で演説し、イスラエルによるガザ地区への軍事作戦について「イスラム教徒としてわれわれはこの弾圧を止められないことを恥じている」と述べました。 その上で「ネタニヤフのしていることはヒトラーがしたことと何か違うのか。いや、何ら変わらない」と主張し、かつてユダヤ人を虐殺したナチス・ドイツのヒトラーを引き合いに出して、ネタニヤフ首相を激しく非難しました。 これに対してネタニヤフ首相は「クルド人を虐殺し、政権に批判的な記者を投獄するエルドアンがわれわれに道徳を説けるはずがない」と強く反発したうえで「イスラエル
イスラエル軍は、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが7日、ロケット弾の発射やイスラエル側に越境する大規模な攻撃を行った報復としてガザ地区に激しい空爆を加えていて、8日からの20時間でおよそ800か所を攻撃したとしています。 ガザ地区にいるNHKのスタッフによりますと、9日の未明から朝にかけても大きな爆発音が何度も聞こえたということで、スタッフが撮影した映像では市街地から炎と煙が上がる様子が確認できます。 一方、ハマスによるロケット弾の攻撃や越境したハマスの戦闘員とイスラエル軍との戦闘も続いていて、イスラエル軍は戦車などを展開してガザ地区からの侵入経路を封鎖しているということです。 イスラエル軍によりますと、これまでにイスラエル側で少なくとも700人が死亡し、2300人以上がけがをしたということです。 一方、ガザ地区の保健当局は8日、イスラエル軍の攻撃によりこれま
軍事史、軍事戦略研究、安全保障論を専門とし、『ルトワックの日本改造論』や『中国4.0 暴発する中華帝国』などの著書で知られる戦略家のエドワード・ルトワックは、増加し続ける中国の国防費を真に受けるべきではないと語る。「その金額が示すほどには、実質的な軍事力を強化できていない」と彼が言い切る理由とは──。 米中の国防費を読み解く 中国最後の穏健派、前国務院総理の李克強が2023年の経済成長率の目標として5%を掲げ、さらなる市場の自由化を求めた翌日、習近平はこれに反応し、国防費を7.2%に引き上げると発表した。 これは習の一貫した攻撃的姿勢を示すものであり(ナンシー・ペロシの台湾訪問に対する反応として、一連の弾道ミサイルを発射したことは記憶に新しい)、中国が2049年までに世界の覇権を握るという党の公約にも通ずる。 とはいえ、この数字は現実には何を示しているのだろうか? 発表されているところでは
【4月8日 AFP】ウクライナでの戦争が続いている中、ロシアとベラルーシの選手の出場を認めるかどうかについては、各国際競技連盟がそれぞれ異なる立場を取っている。 国際オリンピック委員会(IOC)は、来年のパリ五輪におけるロシア勢の参加可否はまだ決めていないとしつつ、前週には両国の競技復帰を勧告。この姿勢は、各連盟からさまざまな受け止められ方をしている。 ここでは、主要競技が現在の状況にどのように対応しているのかを紹介する。 ■陸上 IOCの勧告に先立ち、五輪の2大競技の一つである陸上は、ロシアとベラルーシの選手の出場停止処分を継続する方針を表明し、大きな注目を浴びた。ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は、世界各国が両国に科している「前例のない制裁」が、「ロシアの現在の意図を混乱かつ無効化させる唯一の平和
習近平政権が抹消した「幻の講演」 ロシアがウクライナに侵攻して、まもなく3ヵ月を迎えるが、中国にもウクライナ兵士並みの勇気を持ち合わせた外交官がいるものだ。 高玉生(こう・ぎょくせい)元駐ウクライナ中国大使、74歳である。 まずは簡単に略歴を紹介する。高氏は、国共内戦中の1947年に、首都・北京を取り巻く河北省で生まれた。青年時代の文化大革命の混乱を経て、1975年から1979年まで、天津市で中学教師をやっていた。 1979年、31歳にして、北京大学経済学部の大学院に入る。1982年に中国国際問題研究所に入所。1984年にロシアンスクールの外交官となり、4年間、3等秘書官及び2等秘書官としてモスクワの中国大使館勤務。1992年から再び4年間、1等書記官及び参事官として、モスクワの中国大使館に勤務した。その後、2000年から3年間、駐トルクメニスタンの中国大使を務めた。 続いて、2005年1
33年にわたって続く田中・浅田の伝説連載が現代ビジネスに移ってきた! 二人の論客が深く、そして軽やかに日本を、世界を語り合う「憂国呆談」、3回に分けてお届けする移籍第1弾のPart2。日本どころか欧米のメディアも報じないウクライナ問題の本質を、二人が徹底的に語ります。 ゼレンスキーは少なくとも不用意だった 田中 ウクライナを巡る「世界の潮流」を語ったPart1に続いてPart2の冒頭で、大きな声で語られる「正義」は往々にして裏表の落差が大きいという古今東西の公理を今一度、冷静に再確認しておこう。 湾岸戦争の時、「黒い水鳥」のニュース映像が世界中を駆け巡った。イラク軍が破壊した石油施設から流れた重油で身動きが取れなくなった鳥だと報じられたけど実は、米軍がイラクの石油精製施設に打ち込んだミサイルが原因だったにも拘らず、アメリカの広告代理店が仕込んだ「フェイク・ニュース」だったと戦争後に判明する
がれきの中を歩く少年=2017年、シリア・アレッポ/GEORGE OURFALIAN/AFP/AFP/Getty Images イスタンブール(CNN) アブデル・カフィ・ハムドさん(36)はウクライナのことを考えずにはいられない。シリア人のハムドさんは日々ニュースを追い、団結のメッセージをツイートし、5歳の娘にウクライナ国旗の描き方を教えながら過ごしている。戦争、死、苦悩をとらえた想像を絶する光景が世界中に発信される中、ウクライナ人が味わっている状況を理解できる人はほぼ皆無だとハムドさんは言う。 ハムドさんはCNNに「誰もウクライナの人たちの気持ちを理解できない。世界で彼らのことをよく理解できるのはシリア人しかいません」と語った。 ウクライナとロシアの戦争を見つめる英語教師のハムドさんの脳裏に、人生で最も暗い記憶、2016年にアレッポの街が包囲された時のことがよみがえる。 今年2月末、ロ
ミャンマーの複数のメディアは、軍と民主派の武装組織の戦闘が激しくなっている北西部のザガイン管区で、軍に捕らえられた11人の住民が焼けた遺体となって見つかったという証言を、現場の映像とともに伝えました。軍は事実関係を否定しています。 ミャンマーの複数のメディアが、地元住民の証言をもとに伝えたところによりますと、ザガイン管区のサーリンジー地区で7日、軍が襲撃をかけた村で18歳未満の少年5人を含む合わせて11人が捕らえられ、軍が去ったあと焼けた遺体となって見つかりました。 現場の状況から、11人はロープで縛られて暴行を受け、生きたまま焼かれたと見られると、証言した住民たちが話しているということです。 軍が去ったあとに住民が現場を撮影したものとして、複数のメディアが伝えた映像には、狭い範囲に多くの焼けた遺体があり、いまだに煙が立ち上る凄惨(せいさん)な状況が映されています。 ザガイン管区では、軍と
ミャンマーの最大都市ヤンゴンで5日、軍のクーデターに抗議する若者たちのデモ隊に軍の車両が突っ込み、治安部隊も発砲して地元メディアは合わせて5人が死亡したと伝えています。 車両が突っ込む瞬間を捉えた映像は、軍が平和的なデモに一方的に暴力を加える実態を克明に記録しています。 ミャンマーの複数のメディアが目撃者の話として伝えたところによりますと、ヤンゴンの中心部に近いチミンダイン地区で現地時間の5日午前8時半ごろ、20人余りの若者たちがクーデターに抗議するデモを行っていたところ、軍の車両が後方から突っ込み4人が死亡しました。 また、治安部隊の発砲によって1人が死亡し、合わせて5人が犠牲になりました。 さらにデモの参加者ら少なくとも15人が拘束されたということです。 付近の住民が撮影した映像には、デモ隊の一部が軍の車両の急接近に気付いて逃げ始める中、車が猛スピードで突っ込む瞬間が記録されています。
Emmanuel Todd/1951年生まれ。政治や社会を、家族構造や識字率などを踏まえた独自の視点で分析。ソ連崩壊やトランプ氏当選などを予見。著書に『グローバリズム以後』など (c)朝日新聞社 大野博人(おおの・ひろひと)/1955年生まれ。朝日新聞でジャカルタ、パリ、ロンドンの特派員や論説主幹を歴任。コラム「日曜に想う」を執筆した。昨春に退社後は長野県に移住 (c)朝日新聞社 バイデン新政権のスタートを目前に、トランプ氏に攻撃されてきたエリートたちは変わったか。コロナ禍で見えた中国の脅威とは何か。AERA 2021年1月18日号でトッド氏が語った。 【ジャーナリスト 大野博人さんの写真はこちら】 * * * 大野博人:社会の分断が各地で深刻化しています。米国のトランプ氏は国民を統合する指導者の役割を放棄して、分断し続けたように見えました。 エマニュエル・トッド:ちがうと思います。も
オサマ・ビン・ラディン氏が殺害されたという話を最初見たのはツイッターだった。誤報だろうと思い、ニュースを確かめることもしなかったが、しばらくして米政府の発表を聞いた。 ツイッターではこうした事件にありがちなことだが、不確かな情報が流れる。本人の確認は出来ていないとか、DNA鑑定は怪しいものだとか、既に死んでいたのだとか。私はその類の疑念は持たなかった。米国が全威信を賭けた点でさほど疑う必要もないもないだろうと思った。 それでもすぐには詳細を追う気にはならなかった。何の感慨もなかったということではない。鈍い嫌な感じがしていた。無益なことをするものだという思いも多少あった。そのうち、オバマ米大統領が「我々は正義をなしたのだ」と高らかなる演説をしたとの話を聞いて、うんざりした感じが加わった。他国から軍隊がやってきてさらりと人間を殺害するのが正義というものか。 ツイッターではいろいろな意見も見た。
学力にあった問題/キャラクターが解説 学校でパソコンやインターネットを使った授業が広がっていますが、塾や家でも、こうした技術を使って勉強する人たちが増えています。親しみやすいキャラクターが教えてくれ、自分の学力にあった問題が出題されるなどの特徴があります。学力アップにつながるのでしょうか。 先生は励まし役 静かな塾の教室で、小学生たちがパソコンに向かって勉強していました。11月のある夕方、東京都江戸川区のチェンジ塾です。マウスのボタンを押す音まで聞こえてきました。 ヘッドホンをつけた南将宗くん(6年)は国語の勉強中。羊のようなキャラクターから文章の要約のこつを教わっていました。画面内で、選んだ答えがツボの中に入り、ゆすられるアニメーションがえがかれた後、正解か不正解かがわかります。塾では国語と算数を中心に勉強している南くんは「キャラクターが説明してくれるのが楽しいし、聞こうという気になる。
G8外相会談 ワーキング・ディナーに出席した後、会見をする山田啓二京都府知事(左から2人目)、村田純一サミット外相会合京都支援推進協議会会長、門川大作京都市長(右)=26日午後6時40分、京都市左京区の京都国際会館(前川純一郎撮影) 主要国8カ国(G8)外相会合が京都迎賓館(京都市上京区)で始まり、地元の政財界主催の歓迎行事が26日夜、迎賓館で開かれた。出席した要人には茶がふるまわれたほか、京都ならではのプレゼントも贈られ、短い時間の中、京都の文化で最大限のもてなしを受けた。 歓迎行事には高村正彦外相やライス米国務長官ら11人の外相たちと、政財界でつくる「外相会合京都支援推進協議会」の村田純一会長、山田啓二知事、門川大作京都市長、立石義雄京都商工会議所会頭らが出席。 外相たちは迎賓館内の「聚楽の間」で、裏千家の千宗室家元がたてた茶を堪能。 山田知事は英語で「私たちは8年後の首脳会合誘致を目
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