善い情報は子供をよくする、悪い情報は子供を悪くする。だから子供には善い事、正しい事だけを見せるべき、教えるべきだ。という考え方をする人がいます。それはたぶん間違っています。そして危険な考え方です。 子供に必要なのは、『現在の社会において善い、正しいと言われているものはなぜ正しいのか、悪い、間違っていると言われるものはなぜ間違っているのか』という情報です。だから、善いものを見せ『これは善いものだ』と教える機会、悪いものを見せ『これは悪いものだ』と教える機会の両方が必要です。個々の情報が、社会においてどのような位置づけにあるのか、情報と、それに付随する文脈をセットで学ばせなければ、道徳とか倫理観とか分別は子供の心には生まれません。 きちんとした道徳観を当たり前のように持っている人ほど、自分の道徳観という『結論』を子供に与えれば子供は自分と同じようになる、と思ってしまうようですが、そうではなくて