景気悪化…アメリカ生産界が壊滅的被害 【合田直弘の海外ターフ事情】大統領選と時を同じくして米ケンタッキー州で開催されている「キーンランド・ノヴェンバーセール」のマーケットが、大変なことになっている。開幕初日となった3日の総売り上げが、なんと前年の半分以下に激減。2日目の市場が閉じた段階で、総売り上げが前年比49・6%ダウンの9002万ドル(約90億円)、平均価格が前年比35・9%ダウンの30万1000ドルと、壊滅的と言っていい市況となっている。活発な取引が展開されているのは、一般景気の動向とは無縁の超セレブが購買層となっているトップエンドの市場だけで、中間以下の価格帯は需要が極めて薄く、前年19・5%だった主取り率が今年は36・4%まで上昇。一般景気の低迷が、いよいよ競馬産業にも深刻な影響を見せ始めたと言えそうだ。 同じ時期、北米では来年春の種付け料が各牧場から発表されているが、08