まだ2ちゃんねるがあったか無かったか、という頃にはネットのあちこちにテーマ別の掲示板があった。 ここには誰でも意見や考えを書き込むことができるのか、すごいなと素直に感心して読んでいたように記憶している。当然ながら議論の場が荒れたり、人と人が激しく罵りあう様子なども目撃した。全てが新鮮であった。 その頃は、標準語で「ですます調」で書くのが普通とされていた。今とは違って、皆、かしこまっていたのかもしれない。中には、関西弁で口語的に「まあ、ぼちぼちでんな」「あんまりカリカリせんと、のんびり行きまひょか」などと書いている人がいて、私はその人の発言を楽しみにしていた。 しかし、ある時、場が荒れて、この人が非難の的になってしまった。 「いつもふざけ半分な発言は迷惑です」 「真面目に議論しているのに、不謹慎な」 「そもそも関西弁が鬱陶しいです」 などと激烈な調子で言われて、この人が、 「大変失礼致しまし