「めがねうさぎシリーズ」中の一作が「おばけのてんぷら」で、全体的にユーモラスなのだが、それ以上にどことなくピントが狂っている、たくまざるユーモアの見られる作品である。 おばけのてんぷら (絵本のひろば 29) 作者: せなけいこ 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 1976/11 メディア: 単行本 クリック: 27回 この商品を含むブログ (40件) を見る 冒頭は、うさこちゃんがこねこくんのおべんとうに入っていたてんぷらに魅力を感じる場面である。しかし、なぜこねこくんが一人でおべんとうを食べているのか、よくわからない。おべんとうはいわゆる日の丸弁当で、梅干しとご飯にてんぷらである。 「おいものてんぷらなら たべてもいいけど、 おさかなのてんぷら とっちゃいやだよ」 という台詞があるが、おべんとうとして少々不自然である。 あまり絵本に難癖をつけても仕方が無いのだが、その後でうさこちゃ