第1回大学対抗カンボジア・ロボットコンテスト(以下ロボコン)当日、3月29日。開会式まで1時間半に迫った朝7時半――。 続々と、参加学生たちがカンボジア国営テレビ局の第1スタジオにやって来た。参加チーム数41、参加学生は84人。 スタジオ裏の「ピット」と呼ばれるロボットの調整を行う場所に自慢のロボットを大切そうに携えて集まり、テスト走行用の競技盤で皆、実に楽しそうに最終チェックを始めている。 お手伝いを自主的に申し出てくれた青年海外協力隊の5人も集合し、カンボジア国営テレビ局、タイのテレビ局MCOT、タイ・ロボコンのチャンピオンチームDPU(トゥラキットバンディット大学)のメンバーたち、そしてカンボジア国内の各参加大学、これら混成チームによるカンボジア初のロボコン、いよいよスタートである。 タイのロボコンチャンピオン、開会式直前の大活躍 しかし・・・スタジオではまた新たな問題が起こっていた