――増井監督が参加したタイミングは、企画の立ち上げから少し進んだ状況だったとのことですが、あらためて経緯を聞かせください。 増井 僕が入る前に、プロデューサー陣と脚本家チームでアイデア出しやストーリーの流れをもんでいた期間が1年近くあったそうなんです。P.A.WORKSの辻(充仁)プロデューサーからお話をいただいたときには、細かいところまで書き込まれた物語の流れや企画書を提示していただいて、面白かったし、協力したいということでお受けしました。 ――最初から面白いという印象があったのですね。 増井 博打をやったり格闘技をやったり野球をやったり、毎回お題が変わるというか、1話完結のエピソードが並んでいるブラックコメディと捉えていましたけれども、そのバラエティ豊かな感じが魅力的で。あとは比企さんを始めとした脚本家チームがまとめられたストーリーが緊張感があっていいんですよ。そこが面白いなと。 ――