ウクライナへの軍事侵攻で大きな戦力となっているロシアの民間軍事会社「ワグネル」の元指揮官とされる男性が北欧のノルウェーで亡命の申請を行ったと欧米のメディアなどが伝えました。 ロイター通信やロシアの人権団体などによりますと、ワグネルに所属していたとされるアンドレイ・メドベージェフ氏が今月13日ごろにノルウェーに陸路で越境したところ国境警備隊に拘束され、亡命を希望しているということです。 メドベージェフ氏は、去年7月から4か月間、ワグネルと契約してウクライナでの戦闘に加わり部隊を率いていたということですが、現場では脱走しようとした戦闘員が処刑されるなど多くの戦争犯罪や人権侵害を目撃し、みずからも身の危険を感じたとしています。 そして、メドベージェフ氏はノルウェーで戦争犯罪を告発する用意があるとしていて、欧米メディアはウクライナ侵攻以降、ワグネルの戦闘員が欧米諸国に逃走したのは初めてとみられると