新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船内に入った専門家がNHKの取材に応じ、船内では、感染の危険がある区域と安全な区域が明確に区別されておらず、感染の拡大を防げないずさんな対応になっていると批判しました。 感染症対策が専門の神戸大学の岩田健太郎教授は、NHKの取材に応じ、18日横浜港に停泊するクルーズ船、「ダイヤモンド・プリンセス」に災害医療派遣チームの一員として乗船の許可を得て、船内の調査にあたったと説明しました。 感染拡大を防ぐためには、立ち入ると感染の危険がある区域と、安全な区域を明確に分けたうえで、決められた場所で防護服を着脱するなどして、安全とする区域にウイルスを持ち込まないことが必要とされています。 しかし、岩田教授によりますと、船内では区域は分けられてはいたものの、防護服を着脱する場所がはっきりしていなかったほか、中には区域に関わらず、自由に歩き回る乗員もいたとい