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ひとと書評と科学に関するblueribbonのブックマーク (2)

  • 『ビッグバン宇宙論〔上〕』 サイモン・シン、青木薫/訳 | 新潮社

    サイモン・シンの著作は、『フェルマーの最終定理』、『暗号解読』と出版される度に楽しみに読んできた。今回の『ビッグバン宇宙論』もまた見事だった。ともすれば難解になりがちな数学や科学の概念を解きほぐし、いたずらにレベルを落とすことなく一般向けに解説する。そのような技量において、今、サイモン・シンが世界でもトップレベルの書き手であることは間違いない。 すぐれた一般向けの科学書の満たすべき条件とは何か? 何よりも大切なのは、今となっては「常識」と化している世界についての知識が、発見当時はいかに奇想天外なもので、大きな概念的ジャンプであったか、そのめくるめく驚きと感動を伝えることではないかと思う。アインシュタインが相対性理論を発見する以前の世界に立ち戻って、そこから、アインシュタイン以降の世界へひとっ飛びすることを空想する。暗黒のトンネルの向こうに、まばゆい智恵の光が見えてくるその瞬間の興奮を思う。

    『ビッグバン宇宙論〔上〕』 サイモン・シン、青木薫/訳 | 新潮社
    blueribbon
    blueribbon 2008/12/17
    「定常宇宙論を唱えたフレッド・ホイルは、ビッグバン・モデルを批判するラジオ番組の中で、軽蔑的に「大爆発=ビッグバン」という言葉を使ったところ、逆にこれが定着してしまいました。」
  • 解読! アルキメデス写本 羊皮紙から甦った天才数学者 - 情報考学 Passion For The Future

    ・解読! アルキメデス写 1998年10月29日にニューヨークのクリスティーズで、アルキメデスの論文が収められた貴重な写が競売にかけられた。220万ドルという高額で落札されたこの写には『方法』『ストマキオン』『浮体について』という他のアルキメデス写には含まれていない重要論文が含まれていた。これは写「アルキメデス・パリンプセスト」の保存と解読にあたった研究者チームが、最先端の解析技術者や時代考証の専門家らの力を集めて、困難な解読プロジェクトを成功させるまでを描いたドキュメンタリである。 著者らは「ひるがえって、ヨーロッパの科学の歴史をいちばん無難に総括すると、アルキメデスに対する一連の脚注からなると言える。」とし、ガリレオ、ライプニッツ、ホイヘンス、フェルマー、デカルト、ニュートンなど後世の偉大な科学者たちの仕事は、アルキメデスの方法論を一般化したものであるという。 解読プロジェク

    blueribbon
    blueribbon 2008/07/30
    「アルキメデスの大望は、天体の運動を解き明かすことではなく、曲線図形や局面図形を求積することだった。」
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