新しいビジネスの鉱脈を探し当てることは容易ではない。しかし探し当てた鉱脈から着実に利益を生み出すことはもっと大変だ。最近注目された徳島県の「いろどり」という会社の事例は、その困難さをいかに克服するかを教えてくれる。 世界を変える起業家に 前回は「思い」を持てなくなってきた職場の実情とそこに端を発する「考えない職場現象」について考えてみた。目の前の課題に追いまくられて考えるどころではなく、毎日が応急手当、火事場のばか力の連続だ。そういうことに得意な人材だけが残っていくとしたら恐ろしい。成長戦略を描き大胆に踏み出すよりも、組織ぐるみで「モグラたたき化」してしまう。しかし、実情はもっと深刻で、そんなモグラたたきでも率先してやってくれればまだいいのだが、モグラたたきにも疲れきってしまい、モグラを見つけてもらい、「そこをたたけっ!」と言われてはじめて動くような冷めた受動的な集団にさえなっている組織も
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