ガンダム生誕30周年を記念して刊行された「総解説ガンダム事典 Ver.1.5」の背景には、約10年の歳月とともに育まれた巨大なデータベースがあった。編者である皆河有伽さんに話を聞く。 2009年、ガンダム生誕30周年を記念して、「総解説ガンダム事典 Ver.1.5」という書籍が講談社から刊行された。機動戦士ガンダムからVガンダムまでの作品をカバーし、サンライズ監修のもとで宇宙世紀の歴史、技術、MS・MA(モビルスーツ・モビルアーマー)について392ページというボリュームでまとめ尽くした1冊だ。 特に注目すべきは後半のMS・MA図鑑で、例えば、リック・ドムの発展系である「ドワス」といったマニアックな機体まで紹介している(知ってました?)。ガンダムファンにとっては欠かせない資料だろう。 ただ、ひと口に事典を作るといっても、ガンダムシリーズの作品には、そこから派生した小説や関連アイテムが数多く存