絶版後、数万円で取り引きされていたこともあった経営書がある。若干35歳の大前研一率いるマッキンゼーが、40社の経営者を集めて行なったセミナーをまとめた『マッキンゼー現代の経営戦略』である。トップが考えるべき6つの戦略フレームワークが紹介されている。さすがに時代を感じさせるが、戦略構築の基本を知るために外せない1冊だ。 6つの戦略フレームワーク 6つのフレームワークに共通するのは、問題の本質的な課題を見極め、その上でアクションを考案する点である。 Product Market Strategy:製品戦略に用いる。造船業なら生産設備、百貨店なら品揃え、酒なら販売網、エレベーターならサービスといった具合に、製品ごとに求められるKFS(成功の鍵)を理解した上で、対応するアクションが必要になる。 Product Portfolio Management:全社戦略に用いる。同じKFSとなる事業ユニット
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