社員の自殺が相次ぐ三菱電機で、3年前に自殺した男性新入社員(当時25)と、今年8月に自殺した20代の男性新入社員が同じ社員寮に入っていた。どちらも、職場での上司とのやりとりを記したメモを残していた。遺族側は、三菱電機の再発防止策に不備があったとみて詳しい説明を求める構えだ。 3年前に自殺したのは、この年4月に入社した新入社員。通信機製作所(兵庫県尼崎市)に配属され、ソフトウェア開発を担当していた。同年11月、鉄道などを使って1時間ほどの距離にある兵庫県三田(さんだ)市の社員寮で自殺し、遺族が翌2017年9月に損害賠償を求めて同社を提訴した。今年自殺した社員も同製作所と同じ敷地内にある生産技術センターに配属され、同じ社員寮に入寮。寮の近くの公園で自ら命を絶った。 3年前に自殺した社員が書き残し、遺族側が17年9月の提訴時に公開したメモには、複数の上司や先輩が質問にまともに答えず、同僚の前で激