トコトコと山間部を走る一両の気動車。朱とクリームのツートンカラーが、鉄道模型のような沿線風景によく似合う。長野県の松本と新潟県の糸魚川を結ぶJR大糸線(105・4キロ)は“昭和の香り”に包まれていた。 全線のうち、電化されている松本-南小谷(みなみおたり)間はJR東日本の管轄。南小谷-糸魚川間の35・3キロは非電化で、JR西日本が受け持つ。 この非電化区間が今、注目の的。18のトンネルが続く難所を全国で唯一、国鉄時代の気動車が当時の塗装で走っているからだ。昭和40年前後に造られた「キハ52型」3両で、鉄道ファンにはたまらない存在になっている。 国鉄車両は、特急色や急行色、一般気動車色などと、用途や種類で塗り分けられ、一部の例外を除き全国共通だった。しかし、民営化後は会社ごとに多種多様のデザインが登場。国鉄色の多くは姿を消した。 リバイバルブームの中、大糸線沿線の活性化を狙ったファンサービス
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