日本経済が死んだ日2013年3月〝以前〟の20年間は、日本の経済状態は本当に深刻なものでした。当時の日本がいかに経済成長から取り残されていたか、それを表しているのが次の図46です。 日本だけ、名目GDP(名目国内総生産)がまったく伸びていなかったことが分かります。バブルの崩壊以降、日本経済は文字通り、一度「死んだ」のです。 名目GDP、実質GDP、一人当たりGDP、そのすべてにおいて、世界の中でほぼ最下位の伸び率でした。先進国の中でではなく、世界の中でほぼ最下位──これがどれほど深刻なものか、想像できるでしょうか。 この時であれば、もう何をしても経済成長できないと言われても反論できなかったかもしれません。 ちなみに現在の日本はどうかというと、一人当たりGDPは4万ドル程度で、世界で約20位。先進国とは、基本的には一人当たりGDPが1万ドル以上の国を指すので、日本は立派な先進国です。 201