「クマに近づくな」 10月18日に、異例の声明を発表したのは、有識者で構成される知床世界自然遺産地域科学委員会。 世界遺産でもある北海道の知床には、遡上するサケ・マスを捕食するヒグマを撮影するために、観光客やカメラマンが殺到。カメラを持ち数メートルまで近づいた人や、望遠レンズ越しで距離感を失い転倒する人もいるなど、いつ事故が起こっても不思議ではない状態になっているのです。 そうやって自らクマの元に向かう人もいれば、望まずしてクマと遭遇してしまう人もいます。クマが餌を求めて集落に現れるといったニュースは、昨今、数多く聞こえるようになりました。仮にクマを捕獲して山に返しても、クマが人を恐れなくなっている場合もあり、繰り返し集落に出没してしまうのです。 もし、集落にクマが現れたら。もし、ハイキングや登山中にクマと遭遇したら、どのような対応をすべきなのでしょうか。 姉崎等さんは、アイヌ民