松本市内を走る鉄道・上高地線で30年近くにわたり活躍してきたレール運搬台車、通称「青トロ」が18日に老朽化のため引退する。見張りと荷物置きのため使わなくなった青色の軽トラックを台車の上に載せているのが名前の由来だ。隠れたファンも多く、惜しまれつつ後進の台車に役割を譲る。 青トロは、昭和47(1972)年製造で、別のところで使われた後に上高地線にやってきた。3台の台車を連結していて、新島々駅寄りの1台に軽トラが載り、後ろの2台にレールを積む。青トロを引く機関車は松本駅側に連結され、松本に進む時は機関車から見張りができるものの、帰りは機関車から前が見えないことから、見張り用に軽トラが付けられた。 青トロは普段は新村駅に置かれ、駅でイベントが行われた時はファンに大人気だったという。18日に開かれる引退記念撮影会も、募集開始から早々に定員に達した。 次に使用する台車は専用の見張り台が備わっているた